先日、「外秩父七峰縦走ハイキング大会」に参加するために装備を揃えていた時、SUUNTOのベクターを確認したら電池が無くなっているのに気づきました。しかも気づいたのが前日の夜だったので、翌日の使用は断念しなくてはならなりませんでした(ToT)
そんなとき何気にTwitterでつぶやいたら、2回に1回はバッテリーキットを買わないで電池だけの交換で不具合はないよ。というナイスアドバイスを頂き、そうだよな・・・、毎回、裏蓋とO-リングを交換するのはモッタイナイよな・・・。と言う事で、今回は電池のみ交換してみたいと思います。
ただし、裏蓋やO-リングに破損があった場合は防水性能が無くなるので、その場合はバッテリーキットの購入が必要になります。なので、交換の際には裏蓋とO-リングの破損には十分注意する必要があります。
また、電池だけを交換して防水性能が落ちたり、時計に不具合があってもそれは、個人責任なので管理人は責任を持てませんのでご了承下さい。
ベクターのバンド交換の模様はコチラです。
電池交換
今回はバッテリーキットを使用しないで電池だけの交換になるので、あからじめベクターに合う電池(CR2430)を購入しました。ヨドバシカメラで241円でした。
しつこいようですが、純正のバッテリーキットを使用しないでの故障はあくまで個人責任なので注意して下さい。
まず、電池を交換するのには裏蓋を外す必要があります。通常の腕時計は裏蓋を外すのに特殊な工具が必要だったり、特殊な技術が必要だったりします。しかし、このベクターは10円玉1枚あれば簡単に裏蓋を外せます。これがこのベクターの最大のウリになっています。自分で電池交換が出来ます。なんだそれだけよ、かと思うかもしれませんが、通常はこの手のセンサーが付いている腕時計の電池交換はメーカーでの交換になる場合が多いです。その際には電池交換の他にセンサーの調整などのメンテナンスを行ってくれる場合もあるようですが、いかんせん、時間とお金が結構かかります。時間は通常、数週間~(海外製品などの場合は)数ヶ月、金額は数千円~1万円以上かかることもあり、これが結構大変だったりします。実は私が普段使用していたTISSOTのT-TOUCHは一度お店に電池交換の依頼をしにいったことがありましたが、交換には1ヶ月以上かかり、金額も1万円以上かかりますよ。と言われあえなく撤退してきたことがありました。なのでこのベクターの自分で電池交換が出来るというのはとても魅力です。
ちょっと話しがそれましたが、まず裏蓋を外します。10円玉を裏蓋の溝にはめて、軽く押し込むように反時計回りに回します。上の写真を見て貰えば分かると思いますが、閉まっている場合は「CLOSE」のところに目印の○がありますが、角度にして僅か数度回して目印の○を「OPEN」の位置にします。しかし、これだけでは通常は裏蓋は外れません。おそらく時計をひっくり返しても裏蓋は落ちてこないと思います。なので、裏蓋の縁を鋭利なものでこじ開ける必要があります。しかし、ここで裏蓋やO-リングに傷を付けてしまうと、バッテリーキットを購入して裏蓋とO-リングを一緒に交換する必要が出てくるので要注意です。私の場合はビクトリノックスのナイフの先で裏蓋の縁の端をてこの原理をつかってこじ開けました。力はそれほど必要無いです。また裏蓋の縁に深くナイフの刃を入れるとO-リングが傷つく可能性があるので、あくまで裏蓋の縁の端をちょっとだけ引っ掛けるようにして開けました。これで目で見て分かるような傷は付きませんでした。
裏蓋を外すと直接電池にアクセスできます。中には時計のユニットを取り出してさらにそれを分解して、電池を交換する。なんてのもあるので、それを考えるとテレビのリモコンの電池交換と同じ感覚で電池交換が出来ます。
前回の電池交換がいつだったのかは忘れましたが、純正のバッテリキットを使用しました。その時の電池はSANYO製ですね。
裏蓋が外れたら、電池を交換をする前にいくつかやることがあります。
裏蓋と本体の隙間に汚れが付いていると思うのでこれを丁寧に取ります。まず、裏蓋の縁に溝が切ってありそこにO-リングがはまっているので、これを傷つけないように取ります。そして、爪楊枝にウェットティッシュを巻きつけて「簡易マツイ棒」を作りそれで溝や細かな部分の汚れを落とします。
次にO-リングにも汚れが付いていいればそれを落とします。ただし、O-リングはかなり細いので雑に扱えば傷ついたり切れたりしそうです。なので、細心の注意をはらい指の腹でやさしくなでてやれば良いと思います。それで大体の汚れは落ちると思います。
最後に、O-リングの傷やひび割れを確認します。ここで、傷やひび割れを発見した場合は素直に純正のバッテリーキットを購入しましょう。そのままで使用すると著しく防水性能が落ちることになります。
先程ウェットティッシュを使用しましたが、当然ですが裏蓋やO-リングが濡れたまま電池を組み込むことは自殺行為なので、十分に乾かしてから次のステップに移りましょう。
裏蓋とO-リングの汚れが取れたら、本体側の汚れも取ります。しかし、こちらは電気の接点があるので、ウェットティッシュは使わずに普通のティッシュで拭きます。もっとも本体側はそれほどしつこい汚れは無いので、さっと拭く程度でキレイになりました。あとは念のためにカメラのレンズ用のブロワーで細かな埃を飛ばします。
全てのパーツの汚れを取ったら、電池の交換です。新しい電池を向きを間違えないで入れます。入れると言うよりこのベクターの場合は置くといった感じです。
先程バラした、裏蓋の横の溝にO-リングをはめ込みます。そして、ロックの印の○の位置に注意して(「OPEN」の位置に合わせる)先程入れた電池の上に乗せます。この段階ではO-リングのために少し浮いた状態になっていると思います。そこで裏蓋全体に均一の力がかかるように裏蓋を押し込みます。そんなに力はいりません。このとき裏蓋が斜めに入っていないことに注意して下さい。
裏蓋が均一に入ったら、10円玉を裏蓋の溝にはめて軽く押し込むように○印を「CLOSE」の位置に合わせます。そんなに力はいりません。この時「CLOSE」の位置に入ったことを知らせるクリック感などはないので、あまり力を入れて回さない方がよいです。無駄な力を入れると裏蓋の溝が欠けたりするので注意です。
電池を入れて、裏蓋を閉めて表を見ると、ちゃんと時間が表示されてます。ただし、電池を交換したあとは「2000/1/1 18:00:00」になるようです。なので次は時間を合わせる必要があります。
時刻合わせ
通常、電池交換の後は「時刻合わせ」は必須だと思います。なので簡単にベクターの時刻合わせの手順を書いておきます。
まず、ボタンの説明です。以降の説明は下記の番号で説明します。
【1】SELECT/SET
【2】MODE/*
【3】BEARING/-
【4】ON OFF/+
まず、【1】を長押しします。すると秒が点滅し始めます。その後【1】を押す度に、
分 ≫ 時 ≫ 12/24時間切り替え ≫ 年(西暦) ≫ 月 ≫ 日 ≫ 秒 …
と点滅が移動していきます。あとはそれぞれ点滅している時に【3】(-)と【4】(+)を押して時間と日付を合わせます。
最後に秒を合わせると思いますが、コレも普通のデジタル時計と同じで、分を合わせて秒を点滅させて、秒のリセットボタンを押して時刻を合わせます。そのリセットボタンは【3】です。秒が30秒以内の場合に押すと秒がリセットされて0になります。しかし、30秒を越えた時に押すと分が繰り上がって0になります。
ちなみに時刻変更モードを抜けるのは【2】です。しかし、ある一定の時間がたつと時刻変更モードは解除されるので、放っておいても大丈夫かと・・・。
とりあえず【1】を長押しして時刻変更モードに入り、【1】を押す度に変更箇所が移動する、と覚えておけば大丈夫でしょう。あとは【3】と【4】の横にはそれぞれ-と+と書いてあるので、なんとなく押していれば操作方法を忘れていても大丈夫だと思います。