新型コロナウィルスのせいで自宅待機が余儀なくされ、まとまった時間が取れそうなので、以前からやろうと思っていた歴代山専ボトルのテストを行いました。
本当は山専ボトル以外の保温ボトルもテストをすれば良かったのかもしれませんが、現実的に考えて、通常手に入るボトルでこの土俵に上がれるのは山専ボトル以外見当たりません。かといって明らかに性能差のあるボトルと比べても面白くないので、山専ボトルのみとしました。でも、日本の某大手アウトドアメーカーも最近自社製の保温ボトルを出しましたが、コレと比べてみるのも面白いかな? チャンスがあればまた別の機会に・・・。
山専ボトルとは?
まぁ、このページを見ているってことはすでに「山専ボトル」に関してある程度の知識があるってことなので、細かなことは書かなくてもいいかな? とは思いますが、念の為、簡単に書いておきます。
「山専ボトル」とはサーモス(世界で最初に魔法瓶を作った会社)が販売している主に登山をする人に向けられて作られた魔法瓶です。サーモスのサイトでは「山専用ボトル」という表記ですが、山屋の間ではもっぱら「山専ボトル」と呼ばれることが多いようです。なのでここでも「山専ボトル」と呼びます。他の保温ボトルより少々お高いですが、その性能は他の追従を許しません。そのせいもあって山屋の間では圧倒的なシェアになっています。グループ登山とかすると「山専ボトル」だらけになって面白いです。
この「山専ボトル」は初代が2007年に発売していて、2013年に二代目、2019年に三代目と6年毎にバージョンを重ねています。しかし、それぞれのバージョンの呼び名ってあまり聞かないのでここでは「第一世代」「第二世代」「第三世代」と呼ぶことにします。「初代(一代目)」「二代目」「三代目」と悩みましたが、「代目」だとひとつ前のバージョンが引退するイメージがあるので、全てのバージョンが現役だぜっ! って意味を込めて「世代」と呼びます。
重量比較
第一世代 500ml | 第一世代 800ml | 第二世代 500ml | 第二世代 900ml | 第三世代 500ml | 第三世代 750ml | 第三世代 900ml | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
カタログ値 | 320g | 400g | 280g | 390g | 280g | 360g | 390g |
実測値 | 301.8g | 390g | 282.8g | 388.4g | 289.7g | 361.1g | 392.5g |
実測値 (ゴムパーツを外して) | 250.8g | 355.9g | 258.0g | 354.0g | 265.5g | 326.5g | 357.6g |
上の表が重量の比較です。第一世代がカタログ値と実測値に多少のズレがありますが、あとは測定誤差の範囲内ですね。まぁ、第一世代は一番使用しているので色々と削れて軽くなっているのかな?
型番
第一世代 500ml | 第一世代 800ml | 第二世代 500ml | 第二世代 900ml | 第三世代 500ml | 第三世代 750ml | 第三世代 900ml |
---|---|---|---|---|---|---|
FEK-500 | FEK-800 | FFX-500 | FFX-900 | FFX-501 | FFX-751 | FFX-901 |
特に気にしていなかった型番ですが、今回このブログを書くにあたってスペック表を見ていたらふと気になったので追加してみました。
このシリーズの型番は左に3つのアルファベット、ハイホンを挟んで右に3桁の数字があります。左側のアルファベットは「FEK」「FFX」と2種類あります。「FEK」は第一世代、「FFX」は第二、第三世代を表しています。気になったのは右側の数字で、第一世代、第二世代はボトルの容量を表していますが、第三世代は小さい方から「501」「751」「901」と型番だけ見ると第三世代はまるで第二世代のマイナーバージョンアップのようです。まぁ、気にしすぎだとは思いますが、第四世代ではどうなるのか楽しみですね。もし、山専ボトルのトリビアクイズでもあればここをついてきそうですね。
山専ボトルの進化
6年毎にバージョンを重ねている山専ボトルですが、実は第二世代から第三世代はあまり大きな変化はありません。第三世代の大きな変化といえば、第一世代、第二世代は大きさが2種類だったのに対して、第三世代は3種類になっています。ここで大きさ(内容量)の違いについて比較してみます。
世代 | 500ml | 750ml | 800ml | 900ml |
---|---|---|---|---|
第一世代 | ||||
第二世代 | ||||
第三世代 |
中栓の進化
個人的には全山専ボトルの進化の中で一番大きいのがこの中栓の進化ですね。第一世代はひとつのパーツだったのに対して、第二世代以降は中栓のパーツがふたつになりました。これは、以前自分のブログでも指摘していた、気圧の差による中栓が開かなくなる問題に対応したものだと思います。この原因はボトル内での温度の変化(ボトル内で湯温が下がると液体の体積が減るので、ボトル内の気圧が下がる?)、または標高差によるボトル内と外部の気圧差の変化によって生じるものだと思います。この第二世代で変更された中栓は第三世代でもそのまま引き継がれています。中栓のパーツが変更された第二世代以降だと気圧差があっても、軽い力で中栓が開くようになっています。
ロゴの進化
上から第一世代、第二世代、第三世代となっています。第一世代と第二世代はロゴのカタチは一緒ですが、第一世代は2色、第二世代は1色になっています。第三世代は過去のロゴのイメージを踏襲しつつ、よりシンプルなロゴになっています。個人的にはこの第三世代がお気に入りかな〜。
第一世代(2007年発売)
山専ボトルの第一世代のモデルで、一番長く(多く)使っています。前述したとおり、第一世代の中栓はひとつのパーツで出来ており、気圧の関係で中栓が開かなくなるという問題がありました。それでも、やはり特に500mlの方の登場(使用)回数はかなりになります。その間、岩場とかにもガランゴロンと落としたりもしたことも1回や2回じゃ済まないと思います。しかし、その基本性能はそれほど落ちることもなくまだまだ現役で使えそうです。
第二世代(2013年発売)
第一世代の大きい方が800mlでしたが、第二世代になると900mlになり、100ml増えています。そして、山専ボトル史上最大の進化がありました。これで山専ボトルは本当の意味で「山専用ボトル」へと進化しました。前述していますが、中栓がふたつになり、気圧の変化による中栓が開かなくなるという問題を解消してます。
また、私が所有しているモデルは、写真から見てわかるとおり、小さい方と大きい方の色が同じになっています。普段はこういう買い方はしないのですが、話せば長くなるのではしょります。気にしないでください。
第三世代(2019年発売)
第三世代の一番変化したことは、上の画像を見て一発で分かる通り、小さいサイズ(500ml)と大きいサイズ(900ml)の間に750mlという新しいサイズが加わりました。そして、ロゴも変更しました。それとこれも外観の変更点ですが、この第三世代のシルバー以外の色はマットな質感なものに変更されています。個人的にはこのマットな質感はお気に入りです。
しかし、新型コロナウィルスの影響もあり、この第三世代はまだ山デビューはしていないんですよね・・・。いつ山に連れて行けるのやら・・・。
保温テスト
さぁ、ここからが一番気になるところかもしれませんね。まずは保温テストから行いました。2020年5月3日の午後10:00にスタートして3時間毎に水温を計測しました。まぁ、あくまで個人がテストをしているので、ある程度の計測誤差はご勘弁を・・・。
保温テスト(カタログ値)
第一世代 500ml | 第一世代 800ml | 第二世代 500ml | 第二世代 900ml | 第三世代 500ml | 第三世代 750ml | 第三世代 900ml |
---|---|---|---|---|---|---|
76℃以上 | 79℃以上 | 77℃以上 | 80℃以上 | 77℃以上 | 78℃以上 | 80℃以上 |
上の表はカタログ上での、スペック値です。6時間後でも、この水温をキープ出来るということです。見ての通り小さいサイズのボトルより大きいサイズのボトルの方が高性能ですね・・・さて、実際に計測したらどうなるでしょう?
保温テスト結果(表)
計測時刻 | 室内温度 | 第一世代 500ml | 第一世代 800ml | 第二世代 500ml | 第二世代 900ml | 第三世代 500ml | 第三世代 750ml | 第三世代 900ml |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
22:00 | 24.0 | 94.0 | 94.4 | 93.8 | 94.0 | 94.3 | 94.5 | 95.0 |
1:00 | 25.0 | 85.5 | 89.4 | 87.1 | 89.9 | 87.3 | 88.9 | 90.2 |
4:00 | 23.7 | 80.2 | 85.6 | 82.0 | 86.3 | 82.3 | 84.2 | 86.4 |
7:00 | 23.1 | 74.8 | 81.9 | 77.1 | 82.9 | 77.4 | 80.0 | 82.7 |
10:00 | 23.7 | 70.6 | 78.4 | 72.9 | 79.9 | 72.9 | 76.0 | 79.4 |
13:00 | 25.8 | 66.4 | 74.8 | 68.5 | 76.6 | 68.6 | 71.9 | 75.9 |
16:00 | 26.2 | 62.8 | 72.1 | 65.1 | 74.0 | 65.3 | 68.6 | 73.0 |
19:00 | 26.3 | 59.9 | 69.6 | 62.1 | 71.5 | 62.1 | 65.8 | 70.6 |
22:00 | 25.9 | 57.1 | 67.0 | 59.2 | 69.0 | 59.1 | 62.9 | 68.0 |
差 | →→→ | 36.9 | 27.4 | 34.6 | 25.0 | 35.2 | 31.6 | 27.0 |
以上が、実際に計測した表です。参考としてボトルを置いていた場所の室内温度も計測しておきました。
保温テスト結果(グラフ)
数値が接近しているせいでグラフが見にくいですね。背景のグレーの棒グラフは環境温度(この場合は室温)を表しています。目盛りは右側を見てください。基本的にこの山専ボトルは環境温度に左右されづらいです。まぁ、摂氏50℃とかマイナス30℃とかの極端な場合は影響されるかもしれませんが、20〜30℃程度ならほぼ影響されません。
第一世代は青い線で、第二世代は赤い線、第三世代は緑の線になっています。世代毎に注目したい場合はこの線の色に注目すれば多少見やすくなると思います。
次に注目するのは線上にある記号を見てください。□、○、△とあります。これは□が小さいボトル(500ml)で、○は大きいボトル(800ml、900ml)で、△は中サイズのボトル(750ml)を表しています。なので、例えば○に注目すると、グラフの上3つの線が浮かび上がります。これは大きいボトルなので一番上の赤い線(第二世代900ml)が性能が一番高い。と読めます。しかし、スタート地点の水温が最大1℃の違いがあるので、その違いを無くしたのが表の一番下の「差」と書かれている行になります。単純にスタート時の水温からゴール時の水温を引いただけです。つまりここでは、24時間後に何度水温が下がったのか? を表しています。ちなみに一番下の行の赤文字は。もっとも温度変化が少なかったものです。つまりもっとも高性能なボトルってことですね。
保温テストをしてみて
以前にも同じようなテストを行ったことがあるので、ある程度の結果は予想できました。しかし、今回の結果を見てみると第二世代が随分とがんばっていますね。
上でも説明したとおり、今回の保温テストで一番高性能なのは、第二世代900mlとなりました。その他の順位も、以下に書いておきます。
- 第二世代900ml
- 第三世代900ml
- 第一世代800ml
- 第三世代750ml
- 第二世代500ml
- 第三世代500ml
- 第一世代500ml
やはり、保温テストは水量の多い大きいボトルが有利だってことですね。
保冷テスト
次は保冷テストです。保温テストは過去に似たようなテストを何度かやったことがありますが、保冷テストは初めてです。初めに言っておきますが、今回の保冷テストでは反省点というか、改善点がいくつか見つかりました。もし、今後似たようなテストを行う場合は今回の反省点を生かしていきたいと思っています。とは言うものの、今回のテスト結果が全然使えないと言うことではないので、結果を見ていきましょう。
まず、今回のテストは2020年5月4日の24:00(2020年5月5日の0:00)にスタートして3時間毎に24時間水温を測ってテストしています。これも、あくまで個人がテストをしているので、この数値が絶対的な結果ではないことをご了承ください。
保冷テストの進め方
前述したとおり、保冷テストは初めてです。スタート時点での水温をどうやって確保するのか? が最初問題になりました。ボトル1本で500mlくらいなら冷蔵庫で冷やした水に氷でも浮かべれば、保冷テストのスタート時の水温としては理想的な水温が得られると思います。これがボトル2本以上になるとかなり面倒です。それぞれのボトルで同じ水温でスタートするのが理想ですが、今回はボトル7本で水量は約5,000ml必要になります。冷蔵庫に大きなスペースを作り、大量の氷を用意すればよかったのですが、おりしのコロナ騒動の関係で冷蔵庫は食料でいっぱいなので、なかなか大量の冷水を用意することが困難でした。
なので、実際に行ったのはスティックタイプの氷を2個づつボトルに入れ、そこに水道水をそれぞれの定量注ぎ込みます。そして、そこから30分ほど放置してスタートすることにしました。水筒の大きさが違うのに氷を同じ量しか入れなかったのは失敗だったと思います。この後のテスト結果を見てもらうとわかると思いますが、水量が少ない方(すなわち小さい方のボトル)がスタート時点での水温が低くなっています。全体的にスタート時点での水温に大きなバラツキがあります。理想は2℃または3℃で統一してスタートしたかったです。これは今後の保冷テスト時の課題ポイントになりました。まぁ、それをふまえた上でテスト結果を見てください。
保冷テスト(カタログ値)
第一世代 500ml | 第一世代 800ml | 第二世代 500ml | 第二世代 900ml | 第三世代 500ml | 第三世代 750ml | 第三世代 900ml |
---|---|---|---|---|---|---|
10℃以下 | 9℃以下 | 10℃以下 | 9℃以下 | 10℃以下 | 10℃以下 | 9℃以下 |
上の表がメーカーの謳っている保冷性能です。これも保温同様6時間後にこの水温をキープ出来るということです。まぁ、ぶっちゃけ、どれも一緒ですね。
保冷テスト結果(表)
計測時刻 | 室内温度 | 第一世代 500ml | 第一世代 800ml | 第二世代 500ml | 第二世代 900ml | 第三世代 500ml | 第三世代 750ml | 第三世代 900ml |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0:00 | 25.0 | 3.0 | 7.0 | 2.0 | 8.3 | 2.2 | 6.3 | 9.2 |
3:00 | 24.2 | 3.8 | 7.5 | 1.4 | 8.6 | 2.0 | 6.8 | 9.5 |
6:00 | 23.3 | 5.4 | 8.8 | 2.8 | 10.0 | 3.6 | 8.2 | 10.1 |
9:00 | 25.7 | 6.7 | 9.5 | 4.2 | 10.4 | 5.6 | 8.8 | 10.8 |
12:00 | 28.1 | 8.0 | 10.5 | 5.9 | 11.2 | 6.8 | 9.9 | 11.5 |
15:00 | 29.1 | 9.7 | 11.3 | 7.0 | 11.9 | 8.5 | 11.2 | 12.4 |
18:00 | 28.9 | 10.8 | 11.6 | 8.5 | 12,8 | 9.5 | 12.3 | 13.2 |
21:00 | 27.7 | 11.4 | 12.2 | 9.2 | 13.0 | 10.6 | 12.6 | 14.0 |
24:00 | 26.2 | 12.4 | 12.8 | 10.5 | 13.5 | 11.3 | 13.1 | 14.3 |
差 | →→→ | 9.4 | 5.8 | 8.5 | 5.2 | 9.1 | 6.8 | 5.1 |
前述したとおり、スタート時点での水温がバラバラです。なので表を見るよりグラフを見た方がわかりやすいと思います。
保冷テスト結果(グラフ)
数値がバラけているので保温テストのグラフより見やすいですね。グラフのルールは保温テスト時と同じなので詳細はそちらを参照してください。
第二世代、第三世代の500mlのボトルはスタート時の水温より2回目の水温が下がっていますね。この時点でまだ氷が溶けていなかったということでしょう。
このグラフをじーっと見ていると気がつくことがあります。小さいボトルのグラフの角度より、大きいボトルの角度の方が明らかに鈍いですね。それを踏まえてもう一度表を見ると、変化量が小さいボトルより、大きいボトルの方が明らかに少ないです。これも、保温テスト同様、表の一番下の行は終了時の水温からスタート時の水温を引いた変化量になります。それを見ると小さいボトルの変化量が9℃くらいあるのに対し、大きい方のボトルでは5℃くらいしかありません。24時間で5℃しか水温が上がっていないということです。山専ボトルは保温性能ばかり注目されがちだけど、保冷性能もスゴイっ! ということですね。ちなみに終了時に、普通のナルゲンボトルに水道水を汲み置いたものの水温は約25℃でした。このことから保冷テストは24時間のテストでは、その本当の性能はわからないと思いました。
保冷テストをしてみて
とりあえず、まだまだこの山専ボトルの保冷性能の限界は見えていませんね。今回のテストでそう感じました。
もし、もう一度保冷テストを行うチャンスがあれば、スタート時点での水温を一定にして、最低でも48時間以上、場合によってはそれ以上のテストをしたいと思います。とりあえず、今回は山専ボトルの大雑把な保冷性能が確認出来たという感じですかね。
下記に保温テストと同様に変化量での順位をつけてみました。これもやはり水量の多いボトルの方が性能が高いということですね。
- 第三世代900ml
- 第二世代900ml
- 第一世代800ml
- 第三世代750ml
- 第二世代500ml
- 第三世代500ml
- 第一世代500ml
ちなみに僕は夏に、このボトルに氷をいっぱいに入れて山登りをすることがあるけど(炎天下の中、キンキンに冷えた氷水ほど美味いものはないよねー)、いっぱい入れすぎると、下山時までに氷が溶け切らないので、その日の気温や行動に合わせて量を調整しているっす。って言っても、少なすぎると早く溶けちゃうから、この調整がなかなか難しいっすよ。
総括
保温テストは過去に何度かやっているので、テスト結果はある程度想像出来ていましたし、実際に結果もそのとおりになりました。しかし、保冷テストは今回が初めてなので、テストのやり方の課題が見つかり、まだまだ、保冷性能の底は見えない、というのが今回の感想ですね。山専ボトル恐ろし・・・です。
で? 結局、どの山専ボトルを買えばいいの?
で、結局どの山専ボトルがオススメなのかというと、ぶちゃけ、第二世代か第三世代ならどっちでも、好きなものを買ってください。としか言いようがないですね。強いて言うと、第三世代から3種類のサイズになったので、サイズで選ぶのも手かもしれませんね。複数サイズを購入して山行により使い分けるとか。でも、、、あ〜、考えれば考えるほど可能性が広がるのでオススメしようがないですね。好きなものを買ってください。
ちなみに私自身の使い方を簡単に書くと、カップラーメン用のお湯を持っていく時は大きいサイズにお湯入れ、冬場はコーヒーや紅茶を小さいサイズに入れ、夏場は小さいサイズに氷をいっぱい入れて、そこに水を注ぎ持っていきます。氷の量にもよりますが、午後二時くらいまでなら冷水が楽しめます。ただし、たいがいの場合はお昼の食事時にすべて飲み干してしまうことが多いですが・・・。第三世代からはサイズが3種類になっているので2本持ち、なんてことも出来ますね。可能性は広がるばかりです・・・。
下記にタイプ別山専ボトルのオススメを書きます。まぁ、半分冗談だと思って読んでください。
- まだひとつも持っていない方
-
第二世代か第三世代をデザインで選ぶか、第三世代が出て第二世代が安くなっているので今のうちに第二世代を買うのも手です。第二世代を買うのも今が最後のチャンスかもしれません。
- 第一世代のみ持っている方
-
迷わずバージョンアップをオススメします。特に、標高の高い山によく登る方、厳冬期でも山に登る方は、バージョンアップをオススメします。第二世代、第三世代どちらを選ぶかは「まだひとつも持っていない方」を参照してください。
- 第二世代のみ持っている方
-
今に満足しているならそのままでも良いと思います。1本しか持っていない方は、サイズが異なるものを、もう1本追加するのも一考です。2本になると可能性が2倍になるだけではないです。2本持ちをすることも出来るので「1+1=3」になります。ただし、重量は増えますが・・・。
- 第三世代のみ持っている方
-
大切に使いましょうwww
おまけ
山専ボトルにはオプションで専用ポーチがあります。一見このポーチは厚みがあるので保温・保冷性能が上がりそうですが、実際には保温性能に関しては過去にテストをしたことがありますが、装着しても、しなくても何の影響もありませんでした。おそらく、保冷テストでも同様の結果になると思われます。サーモスのサイトでもあくまでボトル本体に傷が付くのを防止するものだとしています。
写真は第二世代500ml用です。第三世代のボトルが入っています。第三世代用も発売しているようですがAmazonでは見つかりませんでした。第三世代用はボトルの種類に合わせて3種類発売されています。500ml用、900ml用はそれぞれ第一世代、第二世代のボトルでも入るようです。
最後に、このポーチ、写真のように折り返していると、そこが襟のように見えてちょっとカワイイです。もちろん、折り返したまま中の液体は出せるので、冬場にグローブをしていても機能性は落ちません。気になった方はオススメです。