ここからは後編になります。仏果山を出発して、細尾根を通り、今日の目的地の秋葉山に向かいます。
当初の予定では、秋葉山から、革籠石山を経て経ヶ岳までは行く予定で、時間があれば華厳山、高取山まで足を延ばせればと思っていたんですが、やむない事情により、革籠石山を越えたところで土山峠に下りました。その辺の事情は本編で詳しく書いています。
山行データ
山行日 | 2020年10月24日(土) | ||
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コース | 大棚沢広場〜仏果山登山口〜宮ヶ瀬越〜高取山(半原高取山)〜宮ヶ瀬越〜仏果山〜秋葉山〜革籠石山〜土山峠〜大棚沢広場 | ||
山 名 | (半原)高取山(705m) 仏果山(747m) 秋葉山(660m) 革籠石山(640m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+−)870m |
歩行距離 | 10.8km | 所要時間 | 6時間00分 |
関連記事 | 【登山】相州アルプスの北部を歩いてきました《前編》 【登山】相州アルプスの北部を歩いてきました《後編》 |
マップ
山行記録《前編からの続き》
仏果山を出てすぐに、細尾根を通ります。両側が切り立ったところもあるので、しばらくは緊張の連続になります。
分かりづらいですが、ここの尾根を進みます。前半は細尾根が続くので要注意です。右奥のピークが革籠石山だと思います。
この時期はまだ草木に覆われていて、高度感も少ないけど、冬になると、ヒヤッとするところもある。
『山のカタチ』の第一回調査対象の辺室山が見えます。ただし、ここからだと見下ろすようになるので、イマイチ山感が少ないので調査結果には反映しません。あくまで山らしい山影を撮るのが目的なので・・・。
上の写真のアップです。山頂付近で植生が変わっているので、遠くからでも見分けられます。
写真ではまったく伝わらないけど、両側ストーン地帯です。
さぁ、今回の目的地の秋葉山への分岐です。
特に秋葉山の表記はありませんが、ここを下って行きます。
かなりの傾斜です。登り返すことを考えると、調査のためとは言え、下りたくないです。
稜線の分岐から15分ほど下ると、ちょっと見にくいけど『秋葉山(あきはさん)』と書かれた山頂標があります。
分岐から急な斜面を下りて、少し傾斜がゆるくなり、再び急なるヘリ辺りにあります。通常は『肩』と呼ばれるようなところです。この『肩』が怪しいです。あるポイントから見えれば山に見えるかもしれません。
山頂標の少し下に秋葉様が祀ってあります。
山登りをしていると、あちこちで秋葉様を祀っているのを見ることがあります。実際に日本のどの程度まで広がっているのかは分かりませんが、自分が見たもので一番遠いのは、『塩の道トレイル』歩いているときで、栂池高原(長野県)の少し手前で、小さな祠を見かけたことがあります。まぁ、ここは塩の道のつながりで、松本から静岡に抜けるときに秋葉神社の近くを通るので、なんとなく理解できるのですが・・・。
でも、それにしても、この秋葉神社の影響力ってすごいよね。調べれば、東京(江戸)なんかはいっぱいありそうですよね。
とりあえず、秋葉山山頂(?)の地形の形状を確認します。展望はゼロなので、ここより下の状況が分からないので、次の調査計画は立てづらいですが、ここをこのまま下れば、馬渡バス停に行くらしいので、次はそこから、ここまで登ってみたいと思っています。
カシミール3D等を使えばもっと簡単に、効率よく、調査を行えるのは理解しているのですが、今のところは、事後確認にのみ使用しています。なので、基本は、地形図でポイントの目星を付けて、自分の足で登り、目で見て、確認するようにしています。お仕事でしているわけでは無いので、効率は二の次です。
秋葉山をあとにして、再び急な斜面を登り返します。
思わず、うげ〜ってなります。
ふ〜、やっと稜線まで戻ってきた。
ここからは経ヶ岳方面に向かいます。仏果山方面に行くと、再び細尾根を通らなくてはいけないので・・・。
この辺りは山岳修験者の修行の場所だったようです。役小角の伝説も残っているようですが、さすがに、ここまで来たと言うのはちょっと信じがたいですね。
とは言うものの、火のないところに煙は立たないので、お弟子さんまたは普通の修験者さんでも来たのではないでしょうか?
昔の修行のルートだそうです。
何度現在の地図と照らし合わせてみたことでしょう。僕には仮説さえ立てられませんでした。
少し進むとテーブルがあります。
僕はこのコースを歩く時、なぜかここで昼食を摂ることが多いです。
というわけで、昼食です。最近ちょっと手抜きが多いですね・・・。
「わかごいしやま」と読みます。どういう意味なんでしょう?
ここも山頂っぽくないですが、一応、この手前までは登りで、ここからは下りになるので、山の体裁は保っています。それに仏果山の展望台からも一応、山に見えます。
革籠石山から数回急な下りの階段を下ると、土山峠への分岐があります。
大棚沢広場の駐車場が閉まるのが17時(本当なのかは分かりません)なので、経ヶ岳まで行っていたら、17時に戻るのはなかり難しいので、ここで下ることにしました。
スタートが遅かった(ネボーした)のが一番の原因ですが、最近YouTube用の動画を撮っていて、イメージ通りの動画を撮るため、同じところを行ったり来たりしたりして、思うように進めません。登山系YouTuberの人たちって、全てワンテイクOKなんですかね?
それに、これは昔からやっていることですが、このブログ用の写真も撮るので、さらに思うように進めなくなっています。
ブログ用の写真を撮って、YouTube用の動画を撮るために、少し引き返して撮影、一発で満足できることは無いので、再び引き返して撮影、これを数度繰り返します。で、帰宅後、あれ? ここの写真が無いぞ!? なんてことがしばしば・・・。こんなんで、山登りを楽しめているのか?
以前のこのサイトの記事で『【失敗談】迷走編《柏原ノ頭〜茨菰山編》』というのをアップしていますが、そこで、ピンクテープについて書いています。まだ読んでいない方は、そちらを一読して頂くとこの次の話がよく分かると思います。
このピンクテープは恐らく、測量のためのテープです。左下に、新しい、頭が赤いプラスチック製の杭があります。測量士さんは山の基準点(例えば、山頂の三角点)から1本の線(分岐もあります)を描くように測量していきます。その際に、ここに杭がありますよ〜という意味で木にテープを巻いています。
なので、ピンクテープを見つけたら、即、登山のルートだと思うのではなく、下を見てこのようなもの(プラスチック製だけではなく、木製、コンクリ製、金属製、なかには普通の釘なんてこともあります)が無いか確認すると良いと思います。まぁ、杭が無かったからといって、登山用と決まったわけではありませんが・・・。
林道に出ました。ここまでくれば、土山峠は後少し!
登山口に出た。ここを右に行くと・・・
・・・道の反対側に、辺室山の登山口があります。
土山峠到着。
ここからは宮ヶ瀬湖を左手に見て、ひたすら舗装路歩きになります。
この時期は、台風が多いからなのか、ダム湖(宮ヶ瀬湖)の水量は減っています。なので、幻の道が現れます。と言っても深さが半端なく深いので、このぐらい減っても貯水量は80%以上は楽にあると思います。
幻の岬。
いるの? ここに? クマが?
仏果沢広場からの辺室山です。
以前のブログ(【カタチ】辺室山のカタチ)を読んでいると、辺室山が見えます。
仏果山登山口を過ぎれば、ゴールまではあと約100m。
ゴールです。
17時まであと約2時間。やはり、経ヶ岳までは無理でしたね・・・。