今回は『JETBOIL MiniMo』について書きたいと思います。言わずと知れた『JETBOIL』シリーズのひとつです。
山登りをしている人はこの『JETBOIL』シリーズを知っている人も多いでしょう。むしろ、知らない人の方がマイノリティかも知れませんね。なので、ここでわざわざ『JETBOIL』について書く必要はないでしょう。では、ここで終わります・・・。
ってなわけにはいきませんよね。なので『JETBOIL 』の特徴とかは、次回のJETBOIL記事に任せて(近日公開予定)、僕自身の『JETBOIL』の付き合い方を中心に書いていきたいと思います。
MiniMoな訳
僕自身、JETBOILは初代から使っています。縦型のカップタイプが6台、鍋タイプが2台、と、それなりに持っています。と言うか、このブログを書くにあたって、部屋の中を引っ掻きまわしたらこんなに出てきて、自分でもビックリしていますが・・・。
じゃあ、もう、JETBOILのエキスパートなんじゃね? と思われる方、チョット待った。僕の中では基本的にJETBOILはお湯を沸かす道具です。これで何か料理を作ろうなんて、微塵も思っていません。そもそも、JETBOILのチタンモデルなんかは正々堂々と、お湯を沸かすだけにしてね♡ と言っているくらいだし・・・。
なので、無駄に台数は持っていますが、今まではほとんどJETBOILで料理をしたことはありませんでした。まぁ、縦長だし、これで料理しても、底の方とか食べにくそうだし、洗いにくそうだし、お湯を沸かすだけでいいじゃん! って思っていました。
しか〜し! その負の要素を払拭したモデルが出ました。それが、このMiniMoでした。しかも、今までのJETBOILでは苦手とされていた弱火(トロ火)が出来るのです。まぁ、厳密に言うと、弱火機能はこの少し前のモデルから使えるようにはなっていたんですけどね。でも、このカップ形状と弱火機能の組み合わせは最強の組み合わせだと思いました。これでバリバリ料理出来るじゃん! って興奮しましたが、実際に僕がMiniMoを買ったのは発売後数年が経った頃です。そもそも、オシャレな料理なんてするタイプでは無いし、山の上ではカップ麺がド定番なので、お湯が沸かせれば十分なのです。
では、そんな僕がなんでMiniMoを買ったのか?
ちょうどその頃、アメリカのジョン・ミューア・トレイルに行こう! と思いついて(2017年頃だったと思いますが)、その装備の候補としてこのMiniMoが挙がりました。これならバーナーや鍋が一体化しているので、便利だし、そもそもアメリカ生まれなのでガス缶も手に入れやすそだと思いました。
正直言って、ロングトレイル、しかも海外のそれを歩くにあたって、装備を1gでも軽くしたい思いもありました。が、重量でいうとJETBOIL系は不合格です。バーナー、鍋のセットでこの半分の重量で済ませることも難しくないです。僕のすでに持っているもので、十分に軽量セットを組むことは出来ます。わざわざ高価なJETBOIL MiniMoを買う必要はありません。しかし、僕はそれを選びました。理由は、今となってはよく覚えていませんが、結局はオールインワンだったからだと思います。いろいろ検討しているうちに最終的にそこに落ち着いたのだと思います。オールインワンだったら他の縦型のカップのJETBOILでもよかったんじゃね? と思いますが、やはりMiniMoの形状が必要だったのです。ロングトレイルでは、山の縦走でもそうですが、長くなればなるほど、食事の重要性は増します。MiniMoなら普通のJETBOILに比べて料理の幅が広げやすいです。つまり、長期になれば食事も単調なものになりがちです。それもこれを選んだ理由のひとつだったと思います。って言っても、実際はまだMiniMoではそんなに料理はしていないんですけどねー。これから少しずつMiniMo料理の幅を広げていきたいと思ってます。
何故MiniMoが2台?
写真の通り、僕はMiniMoを2台持っています。いや、正確に言うと、1台目が壊れたので、2台目を買いました。この時、JETBIOLの他のモデルを買うことも考えましたが、ちょうど、アメリカのジョン・ミューア・トレイルに持っていこうと思っていたので、僕自信がJETBOILの中で1番使い勝手が良いと思っているMiniMoを買い直しました。
壊れたのはバーナー部なので、JETBOILの最も大事(?)なカップ部はそのまま予備に出来るので、2台目を買っても損にはならないと考えました。
えっ? なんで1台目が壊れたかって? それは下記ページに詳細を書いたので、興味のある方は読んでみて下さい。
点火しない?
実は2台目のMiniMoを買った時に、あっ! これって初期不良? って思うことがありました。
購入後、初めての山行の時、いつものようにお昼のカップ麺を食べるために、お湯を沸かそうとして、バーナーに火を点けようと、カチってやったら、あれ火がつかない。まぁま、まぁ、そんな時もあるよね。カチッ、カチッ、カチッ、カチカチカチカチカチカチカチカチ、なんでやねん!
あ〜、何で点かないの〜?
フッ、ソッチがそのつもりなら、コッチにも考えがあるぜ。人間様を舐めるなよ。(そこで、ザックの中をゴソゴソ。そこから出てきた僕の手にはフリント式のライターが握られている)オレに挑戦を挑んだことを後悔させてやるぜ!
シャッ!
ボンッ!
フッフッフッ、一発だぜ!
という訳で、その時は着火に成功はしたけと、その後、何度かMiniMo付属の点火装置で火を点けようとしたけど、運が良ければ10回カチカチやってやっと火がつくって感じで、イマイチ調子が悪い。
ハズレのバーナーだったのかな? とは思ったけど、ライターを使うと一発で着火する。なので、ガスの出る部分は問題無いと思う。そうすると怪しいのは点火装置だ。
ガス缶を付けずにカチカチやってみる。とりあえず、火花は飛んでいる。火花が弱いのかな? 他のモデルはどのくらいの火花が飛んでいるんだろう? 以前使っていたJETBOILを引っ張り出してきて、見比べてみる。特に火花が弱いようには見えない。
ん? あれ?
よく見ると、気が付いたことがあった。火花が飛ぶ先端の位置が違う。一発で点火する方はガスが出でいる部分に近いけど、なかなか点火しない方は離れている。ほんの数ミリの違いだが、ここが怪しそうだ。試しに指の腹で慎重に曲げてみる。
カチッ!
ボンッ!
おっ! 一発で点火した。もう一度、火を消して試してみる。今度は何回やっても一発で点火するようになった。原因はここかぁ!
もし、あなたの持っているJETBOILの点火が一発でいかない場合は、一度ここを確認してみたらどうでしょうか? 上の写真のように火花が出る部分がガスの出る位置から離れていたら、ほんの少し近づけてみるだけで、一発で点火するようになるかもしれません。
ただし、ここの部分は細い金属です。無理に力を加えれば簡単に折れます。また、優しくやっても、曲げたり伸ばしたりすれば、金属疲労で簡単に折れます。なので、まずはゆっくり1ミリ程度曲げて、点火テストをして、ダメならもう少し曲げてみる、というふうに少しづつ試した方がよいと思います。それと、曲げすぎたから少し戻してみようか、なんて考えない方が精神衛生上良いと思います。
当たり前ですが、これは自己責任です。自信が無い方は素直に販売店に相談した方がよいと思います。そもそも、点火しない原因はこれだけでは無いと思います。僕がたまたま上手く行っただけなのかもしれませんので、もし、同じようにして、再起不能な状態になったとしても、責任は取れかねますであしからず。
MiniMoのバージョン?
今まで散々使用してきて、まったく、さっぱり気が付かなかったのですが、今回このJETBOIL関係の記事をいくつか書くために、写真を撮影していた時のことです。
まずは下の写真を見てください。コジー(カバー)の一部を拡大しています。
気が付きましたか? そうです、カップ部を覆っているコジーの部分に『v1.0』『v2.0』とあるんです。これって普通に考えるとバージョン1とバージョン2って思っちゃいますよね。ん? JETBOIL にバージョンなんてあるの? ちょっとググってみたけど、それらしい情報は見つかりませんでした。
単純に考えると、何かのマイナーバージョンアップがあったけど、例えば『2020年バージョン』と言えるほど大きな変更は無いけど、些細な部分が変わったので、マイナーチェンジを表すために付けられた? または、製造場所(国)の違いから、それを区別するために付けられた? または、カップの周りを保護するためのコジーの素材が微妙に変わったので、バージョンを上げた? まぁ、これらは個人的な想像でしかないですが・・・。
しかし、このJETBOILにはちょっとバージョンアップをしたことが過去にありました。それは初代JETBOILです。初期のころはゴトクとスタビライザー(ガス缶を安定させるための三脚)は付属していませんでした。が、いつの頃からそれらが付属するようちなりました。よく覚えていないんですが、その時は値段は据え置きだったような気がします。『なんだよー、早く買って損したじゃん』って思ったのを覚えています。しかし、これもうろ覚えなんですが、たしかモンベルに相談すると後からでも貰えたのか、少額を払うのかはハッキリしませんが、ゴトクとスタビライザーのみを手に入れることが出来たと思います。僕はなんか面倒なのでそれらを手に入れることはしませんでした。というのも、そもそもJETBOILで他のカップや鍋を使うことは考えていませんでした(今はバリバリ使っていますが)。なので、ゴトクの必要性は感じられませんでした。それと、スタビライザーは◯◯のお気に入りのものがあるので、純正のプラスチック製のものはあまり必要性を感じませんでした。
ちなみに、今でも新しいJETBOILを買ったらまず、スタビライザーを外します。これはいらないからという理由の他にもっと大きな理由があります。それは次のJETBOILの記事(近日公開予定)に詳しく書きます。
脱線しましたが、結局、一番気になるのが、このふたつの違いですよね。
色々な角度でふたつのJETBOIL MiniMoを見比べてみます。う〜ん? どこか違いがあるのか? とりあえず、ゴトクとスタビライザーは全JETBOILで共通そうなので無視します。
一番怪しいのがバーナー部ですよね。ふたつ並べて見比べてみます。ひっくり返したり、色んな角度で見比べます。う〜ん、違いが分からん! もっとも、もしバーナー部に変更があって、機能や性能が向上しているのなら、黙っている訳ないよね。じゃあ、『v1.0』になんらかの不具合があって、黙って修正した? もし、何らかの不具合が表に出た時にリコール対象をハッキリさせるために、分かりづらく、小さくバージョン表示をした。いやいや、考え過ぎにもほどがあるだろう。このまま馬鹿な思考を走らせたら、いずれバージョン2は未来の世界やパラレルワールドからやって来たものだ! とか言い出しそうだ。
とりあえず、特に違いが見つからなかったバーナー部は置いといて、あとはカップ部だな。
カップ部は、カップ本体、取手、コジーに分かれる。
そういえば、コジーはいくつかの色(柄)があるなぁ。もしかしてその違い? JETBOIL MiniMoはコジーの違いによって、バーナー部の色やスタビライザーの色が違う。念のために買って置いた交換用のコジーがある。それを確認してみよう。
ん? 『v0.0』とある。何だこりゃ? コジーの識別用のナンバーなのか? たとえそうだとしても、普通なら1、2,3って付けるんじゃないのか? 『v0.0』ってどゆこと? よくわからなくなってきたので、とりあえずこれは置いておいて・・・。
後は、カップ本体と取手部分だ。
とりあえず取手を外してみよう。MiniMoはネオプレンカバーを交換する時に取手を外す必要があるので、簡単に外せるようになっていま・・・あれ? 取手の形状が違う?
取手を起こしている時は分かりづらいけど、畳んだ時の収まり方が微妙に違う。『v1.0』は畳んだ時、取手の下部が、カップに対して水平になっていないけど、『v2.0』は水平になっていている。確かに『v2.0』の方が収まりが良いし、なんといっても見栄えも良い。えっ? この違い? 念のためカップ本体も比べてみる。違いは無いように見える。じゃあ、取手の違いなのか? う〜ん、単純な使い勝手を考えると『v1.0』の方が手を入れる部分が大きくなる分、手の大きい人でも使いやすいと思うけど、もっとも、実際に使っていて気が付いたことは無いので、使い勝手はそれほど違わないのかもしれない。見栄えの良い方を選択したということか。
結局、違いはこの取手の部分しか分からなかった(コジーの違いは別にして)。だからといって、この違いがバージョンが違う理由なのかどうかは分からない。そもそも、バージョンなのかも分からない。あくまで僕自身が持っているふたつのモデルで確認しただけなので、もしかしたら、この取手は個々で微妙に形が違ったりするのかもしれないし・・・。
まぁ、実際に使っていて違いを感じたことは一度も無いので、深く考えるのはよそう。これはこれで謎のままの方が面白そうだ。
僕のJETBOILシリーズ
実は今回JETBOIL関係の記事を書くにあたって、同時期に複数のJETBOIL記事をアップしようと思っています。その内のひとつは過去に公開されている『【失敗談】炎上篇』です。もうひとはこの記事で、あと、ひとつは近日中に公開予定の『僕のJETBOILにまつわるお話』で、現在鋭意執筆中です。
JETBOILに興味を持ってこのページに来てくださった方は、ぜひこの3つの記事を読んでみてください。