以前アップした【登山ザック「グレゴリー トリコニ60」について】がこのブログで一番見られている記事で、めでたく閲覧回数が1,000回を越えたので、感謝の気持ちを込めて新たに第二弾の【屋久島縦走装備編】を書こうと思います。ちなみに屋久島の縦走の詳細はコチラ(屋久島・宮之浦岳縦走記)をご覧下さい。
まず、なぜ【屋久島縦走装備編】なのかと言うと、「屋久島 縦走 装備」というキーワードでこのブログを訪問してくれる方がかなりいます。なので私が実際に縦走に使用した装備を紹介することで多少なりとも役に立つのでは思いました。また、マット、三脚、ストック等のザックの外側に付ける物の取り付け方を検索してくる方もかなりいるので、実際に屋久島を縦走したときに取り付けた方法も紹介します(あくまで自己流ですが・・・)。
ゴチャゴチャしていますが、上の写真が実際に屋久島を縦走した時の装備です。写真に写っていないものがいくつかありますが(食料など)、以下で詳しく紹介しています。
ザック・ザックカバー・ストック
ザック「グレゴリー トリコニ60」
まずは肝心のザックですが「グレゴリー トリコニ60」を使用しました。一週間の旅行(その内4日間が縦走)なのでこの位の大きさはどうしても必要です。逆にこれ以上大きくなると荷物が重くなりすぎて縦走が大変ですし、飛行機に荷物を預ける時には超過料金を取られたりするので、60リッター程度が丁度良いと思います。
ザックカバー
ザックカバーは55~70リッター用のものを使用しました。本来ならばザックの大きさにぴったり合った物が良いと思いますが、今回はザックの外側にもマット、三脚、ストック等色々と付けているので少し大きめの物を使用しました。このザックカバーは後ろで絞ればザックにジャストフィットするので、少し大きめでも問題ありませんでした。実際に土砂降りの中を行動しましたが、ザックの中に雨が入っているようなことはありませんでした。しかし、ひとつ問題が・・・、一日目の宿泊先の海楽園キャンプ場に着いたときに気づいたのですが、カバーの一部が裂けていました。それほど大きく無かったのでその時はとりあえずテーピング・テープで応急処置して事なきを得ました。しかし、ずっとそのままにしておくわけにもいかないので、帰ってきてからレインウェア用の補修テープで補修しておきました。まだまだ現役続行です。
ストック「Black Diamond トレイル ショック コンパクト」
ストックは「Black Diamond トレイル ショック コンパクト」を使用しました。必要無いかな? とも思いましたが、万が一足に何らかの不具合が発生したときにはあった方がいいだろう。と思って持って行きましたが、実際に使用したのは3日目(宮之浦岳~鹿之沢小屋まで)と4日目(鹿之沢小屋~花山歩道入口まで)だけでした。4日目はあった方が良いと思いますが、3日目の宮之浦岳~鹿之沢小屋までは無くても良かったと思います。
登山靴・サンダル
登山靴「シリオ P.F.662-GTX」
登山靴は履き慣れた「シリオ P.F.662-GTX」を使用しました。飛行機にもこれで乗るのだし、もう少しライトな靴でもいいかな、と思いましたが、やはり4日間の縦走、しかも雨の中での縦走なのである程度はしっかりした登山靴ではないとちょっと不安です。しかし、縦走時以外の使用にはちょっと重過ぎるとは思いましたが、一番履き慣れたこの登山靴で行くことにしました。鹿児島市内や屋久島の舗装道路ではちょっと歩きづらいですが、縦走に関してはこの靴にして正解だったと思っています。
サンダル「テバ マッシュ」
サンダルは「テバ マッシュ」を使用しました。主にテント場やキャンプ場の近くを散策する時に使用しました。しかし、屋久島はかなり静かな場所が多く、ビーチサンダル特有のペタンペタンという音はかなり目立ちました。
テント
テント「アライテント エアライズ2」
テントは「アライテント エアライズ2」を使用しました。これは単純に自分が持っているテントでは一番軽量なので迷わずこれにしました。テント床面に敷くテントマットも軽量化のために持って行きませんでした。また、屋久島縦走では基本的に避難小屋を使用するのでテントは必要ありません。しかし、人が多い場合に限っては小屋付近にテントの設営が許されているようです。私が縦走したときは小屋にはそれほど人がいなかったこともあって、テントを設営している人はいませんでした。もっとも1泊目の白谷山荘と2泊目の新高塚小屋の時は土砂降りだったので、その中であえてテントを張ろうと思う人はいなかったんだと思いますが・・・。ちなみに3泊目の鹿之沢小屋は私と香港から来た人の2人きりでした。
これは確かな情報ではないですが、私が見た各山小屋付近のテント場について簡単に書きます(2009年6月の状況です)。まず、白谷山荘は前に数張り程度のテントが設営出来そうです。しかし、天気が良い場合に限ります。なぜかと言うとこの小屋の前は雨が降ると大きな水たまりが出来ます。なので、設営しているときは天気が好くても夜中に雨が降り出したりすると大変なことになりそうです。なので、よっぽどのことがない限り小屋泊まりにした方が良いと思います。しかし、この小屋はものすごくカビ臭ですが・・・。ちなみに水場は小屋のすぐ前にあります。また、トイレは小屋内にあります。雨でも濡れずに行けるのは良いですが、小屋の中に匂いが洩れてきます・・・。
次に縄文杉から10分程離れたところにある高塚小屋は周りに数カ所整地されたところがあり、そこにテントを数張り程度設営出来そうです。しかし、私が見たところでは水場がどこにあるのわかりませんでした。また、トイレもどこにあるのか確認出来ませんでした。
次に一番人気の新高塚小屋はシーズン中はかなりの人で一杯になると聞きました。しかし、私が泊まった時は10人しかいなかった為かなり快適に過ごせました。ここにはすぐ前にテントを設営する木製のデッキがあります。しかし、ここも数張り程度しか設営出来そうもないので、ここに泊まる予定のある人は小屋泊まりにしろテント泊にしろ早く到着する必要がありあそうです。トイレは小屋の近くにありますが、男女兼用のものがひとつしか無いので、泊まる人が多い場合は行列が出来そうです。水場はすぐ近くにあります。
最後に鹿之沢小屋ですが、個人的には一番快適に過ごせました。ここも小屋の前にテントを数張り設営出来そうなスペースがあります。水場も小屋のすぐ裏にあります。しかし、トイレは結構遠いです。しかも、かなり歩きにくいところを通ります。なので暗くなる前にトイレは済ませておく方が良いでしょう。
シュラフ・マット・枕
シュラフ「モンベル U.L.スーパーストレッチダウンハガー #4」
シュラフは「モンベル U.L.スーパーストレッチダウンハガー #4」を使用しました。私はこのシュラフを3シーズンで使用しています。マイナス10度位までは何とか耐えられます。屋久島は(神奈川県民から見れば)南国なので、もう少し番号の大きい(例えば#7とか)モデルでも新たに購入しようかと思ったけど、モッタイナイので#4を持って行きました。結果的にはこれで良かったと思っています。標高の低い海岸沿いのキャンプ場ではハッキリ言ってものすごく蒸し暑いのでシュラフに潜り込むことは無かったです。全く掛けないか、お腹の上にだけに掛けるかしていました。しかし、山小屋では標高が高いのと雨が降っていたことでかなり気温は下がっています。まぁ、寒いというほどではないですが、シュラフに入っていても暑いということも無かったです。しかし、この感じ方はあくまで私自身の感じ方なので、#4程度を持っていけばOKだよ。とは言えません。また、私の時はずっと天気が悪かったですが、天気が好いときもあるでしょう。なので、コレばっかりは自分の判断で決定して下さい。
マット「サーマレスト Zライト スモール」
マットはこの縦走用に新たに導入した「サーマレスト Zライト スモール」です。なぜ、このモデルになったかと言うと、どうしても荷物が多くなってしまい、マットをザックの外側に付ける必要がありました。通常の縦走でしたら「サーマレスト リッジレスト スモール」でもよかったのですが、屋久島は雨が多いのと飛行機では荷物を預けなくてはならなかったために、なるべくスマートにザックカバーをかける必要がありました。そんなわけでこのモデルを選びました。実際にザックに取り付けている様子は後述します。
枕「モンベル U.L.コンフォートシステムピロー」
私のテント泊には絶対に必要な枕は「モンベル U.L.コンフォートシステムピロー」を持って行きました。軽くて折りたためば小さくなるので特に持っていかない理由もありません。詳しくは「登山用マット&ピロー(枕)についてー」に書いていますが、前述の「サーマレスト Zライト スモール」と連結出来るようにしています。
デジタル小物・三脚
GPS「GARMIN GPSmap 60CSx」
GPSは私の山行では必須ですね。今回は装備の軽量化が大きな課題でしたので、当初は少しでも軽くするために「GARMIN eTrex VISTA C」を持っていこうかと思いましたが、そうしょっちゅう来られるところでもないので、少しでも確実にデータの取れる「GARMIN GPSmap 60CSx」を持って行くことにしました。普段は関東圏内で使うことが多いので、そこから数百キロも離れた屋久島では誤差が出るかなと思い、初日の海楽園キャンプ場で電源を入れて位置のチェックをしたところ、ほぼ正確な位置を表示していました。しかし念のためにキャリブレーションはかけておきました。
私がGPSを使う最大の目的は軌跡を取ることです。なので屋久島で使用していたのは縦走をしている4日間だけです。その間バッテリーは1回だけ交換しました。つまり、1セットのバッテリーで2日は楽に持ちます。何となく3日目も最初のバッテリーでイケそうかも。とは思いましたが、予備のバッテリーは十分に持ってきていたので、ここでギャンブルにでる、なんて暴挙に出ても何の得にもならないので2日目の終りに新しいバッテリーと交換しました。
ラジオ「SONY ICF-RN930」
ラジオもテント泊には欠かせません。人によっては翌日の天候のチェックをするのに必要かも知れませんが、私の場合は単純に暇つぶしです。また、寝る時にはスリープをかけてそのまま寝てしまうこともあります。屋久島では私が泊まった各山小屋でもイヤフォン(アンテナ)を十分に伸ばせばクリアに受信することが出来ました。ちなみに翌日の天気予報を聞いてはみたのですが、〇〇地方は雨、〇〇地方は晴れ、と言ってはいたのですが、自分のいる場所が何地方になるのか全く分からなかったのでほとんど役にはたちませんでした(>_<)
カメラ「RICOH CAPLIO GX100」
カメラは愛用の「RICOH CAPLIO GX100」を持って行きました。このカメラでは約200枚強の写真を撮ってきました。
カメラ「OLYMPUS μTough-6000」
屋久島は雨が多いので、上記の「RICOH CAPLIO GX100」では万が一雨が降った場合は使用を躊躇してしまいます。なので、屋久島縦走用に新たにこの「OLYMPUS μTough-6000」を導入しました。このカメラならば水の中に落としても大丈夫なので、どんなに大雨が降っていても安心です。縦走中はほとんど雨が降っていたので結果的には持っていって良かったです。ちなにみにこのカメラでは350枚の写真を撮りました。バッテリーもギリギリ1個で足りました。
携帯電話「docomo N-01A」
縦走時にはほとんど電源を落としていたので、山岳地帯の電波の状況は分かりません。しかし、各キャンプ場では普通に使用出来ました。
携帯音楽プレーヤー「iPod nano」
テント泊の時にはいつも持っていっています。音楽はもちろん動画も入るので、HDDレコーダーで録画はしていたけど見ていない番組などを変換して入れています。画面は小さいですが、字幕なども普通に読めるので問題ないです。
iPod用充電器
iPod用の充電器です。単三乾電池2本をセットして使用します。せっかく持っていったので、と最終日に使用しましたが、iPodを満タンにしていけば(使い方にもよりますが)一週間は持ちそうです。ちなみに動画は約9時間分持って行きました。その全てを1回の充電で再生出来ました。
携帯用充電器
携帯用の充電器で、ソーラーパネルが付いていて太陽光でも内蔵バッテリーに充電可能という優れものです。しかし、実際には太陽光ではほとんど充電しません。よっぽどピーカンが続いていて、かつ、ずっと太陽にパネルを向けていればよいのでしょうが、実際にはそんなわけにも行かないので、内蔵バッテリーに満タンに充電していって、1回だけ携帯に充電する。というのが一般的な使い方だと思います。それでも携帯は倍持つようになるので、通常の使用であればこれ一個持っていけば一週間は携帯のバッテリーの心配はしなくていいです。
ポーチ(写真右)
デジタル小物関係、乾電池、デジカメ用の交換バッテリー等はすべてこのポーチに入れています。ただし、それぞれ口の閉まるビニール袋に入れています。これは水の浸入を防ぐためですが、その他に乾電池などがポーチの中で動いて極どうしが触れないようにするためでもあります。
三脚「Manfrotto MODO 785B」
この三脚「Manfrotto MODO 785B」を持っていったのは完全に失敗でした。結局無理やり1回使っただけで、ずっとただの重りになっていました。天候が悪かったせいもあって屋久島ではずっとザックカバーをかけていました。そのせいもありますが、使用する場合は一度ザックカバーを剥がしてから三脚を取り出さなくてはならないので、特に雨が降っている場合などは面倒だし、ザックは濡れるしで使う機会はほとんどありません。縦走中ももっと色んな写真を撮ってくるつもりでしたが、それも中途半端な天気が続いたために、わざわざ三脚を取り出して撮ろうとは思いませんでした。これだったら、手のひらサイズの旅行用の三脚かゴリラポッドで十分だと思います。
ちなみに、飛行機に乗る時は三脚本体はザックに取り付けていたのですが、重量のある雲台はセンターポールごと引き抜いて機内持ち込みにしました。そうすることによって荷物を預ける場合の制限15キログラムをギリギリクリアすることが出来ました。
衣類関係
衣類
衣類は一週間の旅行になるので、Tシャツ、下着、靴下を初日に身に付けていったものも含めて4セット、シャツ2枚、ズボン2枚を持って行きました。途中でコインランドリーを使用することが前提でしたが、万が一それが故障などで使用出来なかった場合も考慮してTシャツ、下着、靴下を4セットにしました。単純に2日毎に着替えれば十分だろうと考えたからです。しかし、縦走中はずっと雨だったので、レインウェアを着ているとはいっても中は汗などでかなりビショビショになってしまいます。なので、Tシャツ、下着、靴下は縦走終了時には全て使い果たしてしまいました。縦走が終わってキャンプ場で久しぶりのシャワーを浴びようとしても着替えが無いので、コインランドリーで洗濯してからシャワーを浴びなくてはなりませんでした。
衣類は圧縮袋に入れてなるべくコンパクトになるようにして、さらにそれをドライバッグに入れました。特にまだ使用していないものは絶対に濡らしたくないのでザックに入れるときもなるべく内側(背中側)に収納しました。また、使用済みのものはフェニックスのデオシーム製の袋に入れておきました。
防寒具「U.L.ダウンインナー ジャケット」
これは持っていこうかと悩みましたが、軽量コンパクトなのでモンベルの「U.L.ダウンインナー ジャケット」を持って行きましたが、6月の屋久島では全く必要ありませんでした。
帽子「マムート ベースボールキャップメッシュ」
普段あまり帽子を被ることはないのですが、縦走中は髪の手入れなんて出来そうもないので、帽子でごまかすことにしました。
手袋「モンベル クリマプロ200 グローブ」
手袋は今回に限って言えば、防寒というより料理(と言ってもお湯を沸かすくらいですが)の時に鍋の取っ手が熱くなるのでその時に使用する程度です。なので、普段使い慣れている「モンベル クリマプロ200 グローブ」を持っていきました。季節によっては防寒&防水機能がある手袋を用意する必要があるかもしれません。
タオル類
タイル「MSR パックタオル・パーソナル L」
縦走中はお風呂やシャワーなどはありませんが、縦走終了後はシャワーなどを浴びることもあります。そんな時にはバスタオルのようなものがあると便利です。しかし、通常のバスタオルでは大きすぎて持ち運びに不便です。そんな時、この「MSR パックタオル・パーソナル L」は便利です。小さくて軽いけど、体の水分を十分に吸ってくれます。また、乾くのも早いので、こういった旅行にはうってつけです。
手ぬぐい「モンベル 日本手ぬぐい ストライプギア」
普通のタオルでは肌触りは良いのですが、とにかく乾かないです。なので、乾きやすい手ぬぐいは縦走装備では必須です。
タオル「ハイマウント N・ritタオル」
行動中のハンカチ&タオル代わりになります。ザックにぶら下げておけば取り出すのも簡単ですし、収納も袋に無造作に押し込めばいいので便利です。
雨具
レインウェア「マーベルピーク エアタスティック レインウェア」
屋久島縦走では絶対にレインウェアは必要です。出来れば上下セパレートで高機能素材(ゴアテックス等)で出来たものが良いでしょう。しかし、私はゴアテックス製は高くて手が出ません(>_<) なので、お気に入りのマーベルピーク(フェニックス)製のエアタスティックという素材のレインウェアを使用しています。
傘「スノーピーク アンブレラUL」
屋久島の縦走では傘も必要です。と言っても登山道で使うのではなく林道などで使用します。屋久島は急に雨が降ってきたかと思うとすぐに止んだりします(私が行った時は数回ありました)。その度にレインウェアを着るのは面倒です。だったらずっとレインウェアを着ていればいいじゃん。と思うかも知れませんが、標高が低いところはかなり蒸し暑いです。そんなわけで私は軽量・コンパクトなこの「スノーピーク アンブレラUL」を装備に加えたのは正解だったと思います。
コッヘル類
基本的にテント泊の時はこのセットを持っていっています。今はこのセットに落ち着いていますが、ここに来るまでは紆余曲折がありました。その辺りの詳細はいずれアウトドア装備の方で紹介します。
シェラカップ「スノーピーク チタンシェラカップ」
今回の屋久島縦走では軽量化のために「スノーピーク チタンシェラカップ」を持って行きました。私はコーヒーや紅茶を飲むことが多いのでカップ類は絶対に必要です。なので軽量であれば何でもよかったと思います。しかしカップ類は通常ザックの後ろにぶら下げている事が多いのでシェラカップならばレインカバーをかけたときにそれほど出っ張らなくていいかな。とも考えてコレを持って行きました。
上の写真のセットを分解したところです。個々の詳細は別の機会に任せるとして簡単に紹介します。
左上はエバニューのチタン鍋です。ラーメンなどを作るのに丁度よい大きさです。それと内側に焦げ付き防止のコーティングがしてあったり、取っ手にシリコン(?)が巻いてあるので直接触っても熱くなかったりと、かなり使い易くメインで使用しています。
左下はユニフレームのツアラーライトのフライパンです。アルミ製なのでチタン製に比べるとちょっと重いです。以前チタン製のフライパンを使用していたことがありましたが、熱のムラがあってあまり使い勝手は良くなかったのでこっちになりました。これも内側に焦げ付き防止のコーティングがしてあります。登山よりキャンプで使うことの方が多いかな・・・。なので、今回の屋久島では使いませんでした。
中央上はメッシュのスタッフバッグの上に乗っているのでちょっと見にくいですがザルです。100均で購入しました。主にパスタを茹でた後の湯切りに使用しています。今回の屋久島でも大活躍しました。
中央下は「スノーピーク チタントレックボール13cm」です。お椀として使用しています。ご飯は通常アルファ米を使用しています。それを直接袋から食べる場合もありますが、カレーだったり、お茶漬けだったりした場合はこのようなお椀があると便利です。
右上は「スノーピーク チタントレック700」です。蓋に穴が開いているのでヤカン替わりになります。またパスタを茹でた後の湯切りにも使えると言う事ですが、私の場合はパスタはサラスパを使うことが多いので細くて穴から出てきてしまいます。なのでヤカン&パスタを茹でるのに使用しています(湯切りは前述のザルを使用しています)。
ここまでをひとつのスタッフバッグに収納して基本セットとしています。その他にスタッフバッグの中にはシリコン製の鍋つかみ&鍋敷きやキッチンペーパー、食器洗い用のタオルなども入っています。
食料
屋久島には一週間滞在していましたが、縦走は4日間だけなのでその間の食料だけ考えます。単純に考えると4日×3食=12食あればいいはずですが、実際に山登りの昼食は日帰り登山を除いては簡単な行動食だけで澄ませることが多いです。そのかわりに朝はしっかり食べるし、夜も通常より早くとることが多いので昼食は簡単なものでも問題ありません。なので4日×2食=8食あれば十分ということになります。しかし、今回の縦走は4日間の他に予備日を1日設定していたので10食あればよいということになります。
ここからは人によって食べる量も違うので、他の人の参考にはならないかも知れませんが私が持っていった食料を紹介します。まず、アルファ米3つ、私は通常一袋を2回に分けて食べます。ちなみにこれは屋久島(ナカガワスポーツ)で購入しました。次に棒ラーメン3つ(6食分)、サラスパ一袋(3食分位になる)、パスタのソース3袋、お茶漬け5袋、メインの食料はこれだけです。それぞれ適当に組み合わせて食べました。あとはコーヒー、紅茶、スポーツ飲料の粉、行動食としてカロリーメイト、飴、チョコレートなどを持っていきました。
小物類(その1)
ガス缶「プリムス POWER GAS 250T」
ガス缶は飛行機に載せられないので現地調達(ヤクデンで購入)しました。屋久島では私が確認したところでは宮之浦港の近くの「ヤクデン」というスーパー、宮之浦の「ナカガワスポーツ」、屋久島空港の売店で売っているのを見ました。写真に写っているのはガス缶が1缶だけですが、実際には2つ購入しましたが、1缶で十分に足りました。残ったガス缶は屋久島青少年旅行村でガス缶用のゴミ箱があったので、(モッタイナイですが)ガスを抜いて捨ててきました。
武器類「スノーピーク 和武器」「ライトマイファイヤー スポーク」
武器類はいつも使用している「スノーピーク 和武器」と「ライトマイファイヤー スポーク」を持っていきました。スポークは1本でナイフ、フォーク、スプーンとして使えます。一見使いにくそうですが、実際に使用してみると思いの他使い易くて、標準の装備になっています。
おトイレセット「モンベル O.D.トイレキット セット」「モンベル O.D.ロールペーパーキット」「ミゾー ミニスコップ モグ」
屋久島の山小屋のトイレは紙が無いので「モンベル O.D.ロールペーパーキット」のようなものは絶対に必要です。これは首からぶら下げる事が出来るので間違ってトイレに落としてしまうことも無く便利です。「ミゾー ミニスコップ モグ」と「モンベル O.D.トイレキット セット」は念の為に持って行きました。実際には使いませんでしたけど・・・。
ナイフ「ビクトリノックス アウトライダー」
このてのナイフは色々使ってきましたが多少重くてもしっかり握れるものが、結局は使い易いということです。と言う事で「ビクトリノックス アウトライダー」を持って行きました。これも最近の標準装備になっています。
火気類「ライター(フリント式)」「モンベル ウォータープルーフマッチ」
万が一バーナーの自動着火装置が壊れた場合などに使用します。また自動着火装置は標高が高い所では着火しにくくなるので、そのようなときにも使用します。私は通常のテント泊に持っていっている「ライター(フリント式)」と「モンベル ウォータープルーフマッチ」を持っていきました。また、ライターは飛行機に乗る時に注意が必要です。ザックに入れて預けてしまうということが出来ないので、手荷物として機内に持ち込む必要があります。しかも、持ち込めるのは1個だけです。
バーナー「イワタニ・プリムス P-153Ti」
バーナーは自分の標準装備の「イワタニ・プリムス P-153Ti」を持って行きました。
ヘッドランプ「ブラックダイヤモンド スポット」
これは標準装備だった「ペツル ティカXP」が壊れてしまい、急遽「ブラックダイヤモンド スポット」を導入しました。屋久島ではテント泊にせよ小屋泊まりにせよヘッドランプは必須です。夜のトイレは真っ暗です。場所によってはただ穴が開いているだけのところもあるので、間違って片足を突っ込んでしまわないためにもヘッドランプは必須です。また、日帰りでも縄文杉の往復で帰りには暗くなってしまう場合もあるので、その場合も必要です。
水筒「プラティパス」
折り畳み式の水筒です。使わない時は折り畳めてコンパクトになるのでテント泊以外にも日帰り登山でも予備水を持っていくのに使用しています。屋久島では地図を見ると水場が多そうですが、実際に行ってみると見つからなかったり、涸れていたりすることもあるので、縦走する場合にはこのような水筒で予備の水を確保しておいたほうがよいと思います。
バーナーシート「モンベル バーナーシート S」
本来テント内では火気厳禁なんですが、やむを得ない場合などにテント内でバーナーを使用する際に下に敷いて使用します。しかしこの「モンベル バーナーシート S」はSサイズでもかなり大きいので適当な大きさに切って使用しています。
ウェットティッシュ
基本的に山登りでは風呂はおろか、シャワーも浴びれないのでこのようなウェットティッシュで体を拭いています。その他にも色々と使えるのでひとつ持っていくと便利です。
メモ帳&筆記用具&資料
念のためと思いメモ帳は防水の「コクヨ 測量野帳ブライトカラー」と筆記用具は「トンボ鉛筆 AirPress」とアウトドア用のものを用意しました。しかし、いくら屋久島が雨が多いからって雨が降っている中でメモをすることもないので、あまり意味がないような・・・。とはいっても測量野帳とAirPressはお気に入りの文房具なので通常の生活でも使用しているからいいでしょう。それと各種資料をプリントアウトして持っていきました。主に交通機関関係(時刻表など)が多かったように思います。その他関係ありそうなものを片っぱしからプリントアウトしていったので、結局A4で20枚位になりました。今ならばiPod touchに入れて持っていくのでしょうけど、当時はまだ持っていなかったので紙の資料だけでも結構かさばりました。もちろん紙の資料はジップロックに入れていました。
小物類(その2)
水筒「ラーケン クラシック・フローラ 0.45リットル」
いずれアウトドア装備で紹介するつもりですが、私は水筒をたくさん持っています。その中で一番多く使用しているのがこの「ラーケン クラシック・フローラ 0.45リットル」です。口が広いのが気に入っています。
LEDランタン「ブラックダイヤモンド オービット」
ヘッドランプがあれば事足りるかもしれませんが、やっぱりあった方が便利なのがLEDランタンです。特にこの「ブラックダイヤモンド オービット」は大きさの割には光量があるので、テント内でより快適に過ごせます。
お財布「モンベル ジップワレット」
屋久島の郵貯は土日でも手数料無料でお金をおろせるので、郵貯カードは必須です(私は使いませんでしたが・・・)。
今回の旅行で始めて知ったのですが、東京近郊ではどこのコンビニでもATMが設置されています。設置されていないコンビニを探す方が大変なくらいです。しかし、屋久島で知り合った熊本の人の話しでは最近やっと近所のコンビニでATMが設置された、と言っていました。熊本ではATMが設置されたコンビニの方が圧倒的に少数派だと言っていました。私はてっきりこのサービスは全国規模で行われているのだと思っていたのでビックリです。なので、屋久島でもコンビニでお金をおろせばいいや、と考えていると大変なことになります。もっとも私自身は屋久島でコンビニを見た記憶はありませんが・・・。なので、現金が無くなった時のことは十分に考えておいた方がよいでしょう。
ショルダーバッグ「モンベル ポケッタブル ライトショルダー M」
折り畳み式のショルダーバッグです。主にこれは飛行機に搭乗するときの手荷物を入れるために使用しました。縦走中はザックの中にしまっておかなければなりません。その点この「モンベル ポケッタブル ライトショルダー M」は折りたためば小さくなって軽量なのでそんな時には便利です。また、屋久島内で近所を散策するときなどにも使用しました。
テント泊キット
私が勝手にそう呼んでいるのですが、写真の右上の「ドイター ウォッシュバッグ I トラベルケース」にはテント泊するときに便利な物を入れています。今回は簡単に中身を列挙します。
・洗濯バサミ、・細引き、・手ぬぐい、・テント用のロフト、・折りたたみの鏡、・折り畳みのブラシ、・LEDランタン、・歯ブラシ、・歯磨き粉、・メガネ、・予備のコンタクトレンズ、・コンタクトレンズケース、・耳栓、・髭剃り、・シェービングクリーム、・シーブリーズ、・水のいらないシャンプー、・エコソープ、・ビニール袋等が入っています。
ファーストエイドキット
この「ドイター ファーストエイドキットバッグM」にもたくさんのものが入っているので、中身を列挙するだけにします。
・エマージェンシーコール(笛)、・エマージェンシーシート、・熊よけ用の鈴、・常備薬、・湿布薬、虫さされの薬、・ポイズンリムーバー、・ソーイングセット、・人工呼吸用マスク、・予備の靴紐、・洗濯用洗剤等が入っています。
その他
その他、写真には写っていないものでは「山と高原地図・屋久島」「コンパス スント A-30」「屋久島ブック」等も持っていきました。
ドライバッグ「イスカ ウェザ-テック トップポケットインナ-バッグ M」
また「イスカ ウェザ-テック トップポケットインナ-バッグ M」は雨蓋のポケットに入れて使用するドライバッグですが、これは意外に重宝しました。大切なものを濡らさないということも大事ですが、普段雨蓋の中はゴチャゴチャしがちです。しかしこれを使うとバッグごと出し入れ出来るので中の整理がしやすいです。また蓋がしっかり閉まるので大切なものが不用意に落ちることもなく安心です。
予定していたよりも長くなってしまったので、急遽2回に分けることにしました。次回は、上記の装備を実際にトリコニにパッキングしてみます。三脚、マット、ストックなどの取り付け方法も紹介したいと思います。お楽しみに・・・。