リベンジ高島トレイル３日目(後編)

駒ケ岳まで5.2kmもある。コースタイムで2時間30分。気温も上がってきて、足の裏の違和感もあるので、3時間で着ければ、今日のゴール予定地の木地山峠に着ける可能性は高くなる。

登山道というより、細い溝を登っていく。

しばらくはルートらしきものもあるけど、やがて、よくわからなくなり・・・

・・・カール状の谷を適当にジグザグに登って尾根に取り付く。

尾根の稜線に出て、ひたすら登る。

少し緩やかになった。

チョット休憩。

再スタート。

駒ケ岳まで4km。

ん？　チョット開けた。

693mのピーク？

道標に従う。

ず～～～っと下って・・・

・・・再び登る。

池原山分岐。

744mのピーク。

あれ？　またさっきの人に抜かれた？　なんか狐につままれた気分。自分は一度も追い越してはいないのに、なぜこうも同じ人に抜かれるんだろう？？？

駒ケ岳はまだか〜。

なんか広い道に出た。

階段もある。この辺りはやたら整備されてる・・・。

あれ？　ルートが分かれている。確かに分岐はあるけど・・・。とりあえず階段が続いている右に進む。

ブナの葉の緑がキレイ・・・。

あ？　池がある。

とりあえずルートは間違えてはいない。

水たまりにカエルの卵がうじゃうじゃ〜・・・。

駒ケ岳南尾根の分岐。駒ケ岳まであと1.3km。

この辺りは歩きやすいし、気持ちいい〜。

行動食。

あっ！　駒ケ越。

高島トレイルの道標もある。

駒ケ越　ポイント17

ん？　分岐。

おっ！　駒ケ岳まであと300m。

中央分水嶺の文字もある。

うぅ・・・キツイ・・・。

駒ケ岳山頂への分岐。

なんか岩がゴロゴロしている所に出た・・・

・・・と思ったらそこが駒ケ岳山頂。

道標。

駒ケ岳　ポイント18

展望はまずまず、でも、風は強い・・・。

ノンビリもしていられないので、さっさと山頂を後にする。

分岐に戻ってきた。

うっ・・・今日のゴール予定地の木地山峠まで5.2kmもある。地図を見る限りではずっと稜線歩きなので、それほどきつくなさそうだけど、ここ高島トレイルはそんな期待を簡単に覆してくれる。なので、覚悟を決めつつ木地山峠に向かう。

このくらいの登りはもはや登りとは言えない。

こんな道が続けばなぁ〜。

あと4.5km。

ん？　左下に道があるけど、稜線上にも踏み跡がある。地図を確認すると左側に作業道が並走している。とういうことは稜線上が正解か・・・。

うん、道は間違えていない。

う〜む、左側の道がとても歩きやすそうなんだけど、歩きにくい右の稜線を進む。

うぉ！　枝が不気味・・・。

696mのピーク。

右側に窪地があるけど、底にテントが張れそうだけど、よじ登ってくるのが大変そう・・・。もちろん近くに水場は無い。

ネジネジの木。

ん？

あっ、高島トレイルの道標だ。

与助谷山　ポイント19

木地山峠まであと2.8km。

あっ、テントがある。恐らく何度か追い越された人（この方とはゴール後に話をすることが出来て何度も追い越された不思議現象の原因が解明することになる）のテントだ。

広い尾根。

だいぶ日が傾いてきたな・・・。

765mのピーク。

最高の見晴らし。

このような道がずっと続けばいいのに・・・けど・・・

・・・うぉ〜、ザラザラの急登だ

ふぅ〜、やっと登り切った。

ここが桜谷山。

道標が今にも倒れそう・・・。この山、崩壊が進んでいるんだ・・・。

桜谷山　ポイント20

さぁ、あとは木地山峠に向かって下るだけ〜・・・

・・・って思ったら、小さいアップダウンは続く。

木地山峠まであとどのくらいだろう？？？

ドンドン下るよ〜。

あっ、何かある。

木地山峠だ！

道標。

木地山峠　ポイント21。

正直言って想像していた所と違う。こんな所にテント張れそうな場所はあるのか？　と、少し進んだ所にちょうどテントを張れそうな場所を発見！

早速テントを張る。

写真の左側に真っ直ぐに伸びているのが登山道、その少し脇にちょうどいいスペースがあった。ここなら通行の邪魔にならない。

テント内でユックリしたかったけど、まずは水を確保しなくては・・・。一度木地山峠に戻る。と言っても峠からテントまで十数メートルくらいしか離れていない。

公式マップによると、木地山峠を挟んで南北（東西？）に水場がある。地図で見る限り距離はほぼ同じ。さぁ、どっちに行く？　写真は南側（東？）の水場へ向かう道、暗い・・・。

こっちは北側（西？）の水場へ向かう道。明るい・・・。こっちに決定！

踏み跡はしっかりしているので迷うことは無いけど、ドンドン下っているのが不安。厄介な倒木もある。

水場なんて無いじゃん！　って思い始めたころ、微かに水の音が聞こえた。登山道の右側の斜面をよじ登って見下ろすと、遥か下に細い水の流れが見える。けど、ここからは降りられない・・・。とりあえず、一度登山道に戻って道なりに下る。

なんてことはなかった。普通に登山道を下って行けば沢にぶつかる。のんびり歩いて木地山峠から10分くらい下った場所だ。

とりあえず、水袋に水を満たす。これが今晩と明日1日分の水になる。この水袋は長目のストラップが付いていて、たすき掛けが出来るので水場の往復も楽。

でも、ここを登り返さなければならない・・・。

うぅ、稜線が遠い！

ふ〜、やっと木地山峠に戻ってきた。水場の往復に25分も掛かった（普通の人はもっと早いと思う）。でも、水場で浄水していたら小一時間はかかるだろう。

テントに戻って・・・

・・・さっそく浄水。

さすがに今日は丸12時間の行動だったので疲れた。食欲もあまりなく、テントに転がり込んで、ユックリと２杯の味噌汁を胃に流し込んだ。しばらく休んでいるとやっと食欲が回復してきたので、ちょっと遅目だけど、ラーメンを食べた。

その後、残り僅かな日本酒を水で割って（というか水増しして）飲んで就寝。