今回は志田尾根三山縦走の後編です。富士居山から向山に向かうところから始まり、向山、大峰と縦走します。ここからが、この尾根のメインになります。
しかし、今回に限っては前編にこの日のメインの事柄が起きました。なので、まだ前編を見ていない方はそちらを先に見る事をお勧めします。
山行データ
山行日 | 2020年11月28日(土) | ||
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コース | 愛川橋(スタート)〜馬渡橋〜登山口〜富士居山〜向山〜大峰〜登山口〜愛川大橋〜愛川橋(ゴール) | ||
山 名 | 富士居山(253m) 向山(375m) 大峰(335m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+−)605m |
歩行距離 | 10.2km | 所要時間 | 4時間07分 |
関連記事 | 【登山】志田尾根三山縦走してきました【前編】 【登山】志田尾根三山縦走してきました【後編】 |
マップ
高低グラフ
山行記録
富士居山を後にします。ここからしばらくの間は歩きやすく、思わず早歩きになってしまう。
デッカイ葉っぱ。朴の葉ですね。朴葉味噌の朴です。
!!!
分岐があります。
再び分岐があります。こちらは十字路になっています。右側は三増合戦場方面に行けますが、左は車を停めた愛川橋の近くに出るのだと思います。これ以上先に進むと、左側は中津川があり下れないはずです。
この先も結構分岐があります。生活道路だったとも思えないし、何ででしょう?
そもそも今回の志田尾根上のルートはそれほど古い道とは思えません。確かに周りは合戦場や史跡があるので、このルートも古いものだと思っていましたが、実際に歩いた感想は近年に付けられた道のような気がします。と言うもの、古い道(古道)などは特殊な場合を除き、基本的に生活の道です。山の地形を最大限に利用して歩きやすく道が付けられていることが多いです。しかし、このルートはあまりにも直線的に道が付けられています。これはある意味、近年の道の付け方の特徴ともいえます。まぁ、これは個人的な感想ですけどね。
この辺りは植林地ですね。しかも、ちゃんと手入れさせています。
写真では分かりづらいですが、向山手前はかなり急な直登を強いられます。もう、これでもかっ! って言うくらいの直登で、ずっと踵を浮かせているので、脚への負担がハンパないっす。ここが今日イチの登りですね。
ふう〜、登り切った。
え? こんなところに? むしろ、富士居山の登山口に設置した方がいいんじゃね・・・あっ、そう言えば今日は正式な登山口から登ったんじゃなかった・・・。もしかしたら登山口付近にはあったのかも、いや、きっとあったと思います。もし、それを見ていたら僕はどうしていただろう???
志田峠への分岐を過ぎて・・・
・・・あと100mで・・・
・・・向山山頂です。なんか人工物がいっぱいあります。
なんでここの山頂標は向こうを向いているの? あ! なるほど、向山(むこうやま)だからか!
向山です。
ところで、ここの山頂標には『むこうやま』とありますが、東丹沢登山詳細図(新版)では『Mt.Mukaiyama』と記述されています。はて? どちらが正解なのでしょうか? 推測ですと国土地理院的には『むかいやま』が正解で、地元の人は『むこうやま』と呼んでいるのでではないしょうが? 100%推測ですが・・・。
アンテナがあります。
こっちの建物はアンテナの管理棟か?
特に展望も無く、アンテナ塔を見ても面白くないので、次の大峰に向かいます。
何かの杭が点々とある。黄色のは測量のためのものだと思うけど、その先にある円柱のはなんだろう? あまり見たことが無いぞ。かなり先まであり、結構しっかりしているものなので、躓かないように注意しなければなりません。
トレイルの右側に気になる地形があったので、ちょっと寄ってみる。
ここは、二重尾根になっていて、その間が窪地になっています。辺りをウロウロ歩いてみるけど、面白そうなモノは無いので、元の道に戻ります。
写真の右上が向山の山頂なので、山頂から降りてきて、振り向いたところです。
コースに戻って、再び大峰を目指します。
あっ! またあった。でも、「利用をお控えください。」とありますが、むしろ、今回の場合は『通行禁止』ってもっと強い口調の方がいいと思います。そのくらい危険です。って、そこを通り抜けてきた僕が言うのもおかしいですが・・・。
大峰まであと600mです。あ少しですね。と思いながら歩いていると、ふと変なことに気が付いた。登山道が稜線から外れて、一段下の斜面をトラバースしている。なんで稜線上を歩かないんだ? そっちの方が圧倒的に歩きやすそうだけど・・・?
などと、稜線の上を気にしながら歩いていたら、木の間に石碑が見えた。ので、稜線に登ってみた。
ん? なんだここは? 石碑が点々とある。15年前に来た時は気が付かなかったなぁ。
稜線の反対側を見下ろしたら、大きな屋根が見えた。あぁ、そういえば、志田峠の近くにお寺(志田山朝日寺 (清正光))があったなぁ。と言うことはここはそこの奥宮的な位置付けになるのか?
とりあえず、辺りをうろついてみる。
何だコレ? 詳しく無いけど、こういうのはあまり見たことがないな。
この石碑が1番立派そうだけど、、、ジッと見ていたら石碑が顔に見えてきた。
上の写真の向かって右側に下のお寺に降れる階段がある。下に行けば解説板のようなモノがあるのかな? チョット降ってみたいけど、再び登り返さなければならないので秒で却下。たいした高低差じゃないんだけどね。
下から上がってくると、上の写真の右側に出る。ここ奥宮(?)は尾根の稜線上に細長く配置されている。上の写真の石碑を背後に真っ直ぐ行くと、先ほどの丸い石囲いが、中心より少し右に寄って配置されている。そこに行くまでの左右にはいつくかの石碑がある。さらに進むと正面に、一際古そうな石碑がある。つまり、先程の顔に見える石碑と正体している。この石碑の正面に『七面大天女』と読める。『七面』と言うと、山梨県の『七面山』を思い浮かべるけど、なんか関係があるのかな、近くの『身延山』は登ったことがあるけど、『七面山』まだ登ったことはないです。
ひと通り奥宮(?)を見学して、登山道に戻った。
あれ、また分岐だ。と思ったら・・・
・・・、そこが最後のピークの大峰でした。
山頂の一画に倒木がある。コレはイス代わりにとあえて置かれているのだと思う。今日のルートはイスやベンチのようなものは一切ありません。設置出来そうな場所がいくつかあるので、設置すればいいのに・・・と思うけど、そう簡単には出来ないよね。
でも、ここにベンチとか設置したら、ぜったいに鍋パーティーとかする人出てくるよな。それほど危険な所は無いし、人が来ることもほぼ無いので、ひとつの山がほぼ貸し切り状態になるし・・・。
ここで、昼食にしようと思ったけど、まだ、それほどお腹も空いていないので、コレだけ摂取して下山することにした。
この尾根の北側の登山口までは600mほどしかない。距離的にはたいしたことは無いけど、滑りやすい斜面が続くので、慎重に進む。
登山口まであと少しのところにある竹林の竹が倒され散乱している。竹ってしなやかだからそう簡単には倒れないんだけど、いったいここでは何があったんだろう?
最後の最後まで滑りやすいので、慎重に下ります。むしろ、こっち側から登った方が楽なんじゃね? とも思うけど、そうでもないんですよねー。理由は後述。
小さい沢に架かる橋を渡ると、山から脱出です。
ここから出て来ました。こちら側から志田尾根に取り付こうとすると、人の家の庭に入っていくようで、なんか気まずいっス。特にここの家の人が庭に出ていると、さらに気まずいっス。
15年前にもここから出て来たんですが、その時は庭に人がいたので、思わず「通っていいっスか?」って聞いたくらい、人の家の庭感が強いです。
見にくいですが一応は、登山口の道標はあります。なのでどうどうと入れるはずなんですけどね・・・。
丹沢前衛の山並みがキレイに見えます。特に今日はクリアに見えました。尾根や、枝尾根がクッキリ見えます。
何気に撮影していたんですが、ふと特徴的な地形に気が付きました。
上の写真のアップですが、右上から伸びている尾根が途中で緩やかになり、一度平らになったあと、再び下っているところがありますが、あそこって、もしかして秋葉山? まだ、確認していないんですが、なんか怪しいです。
このサイトの企画のひとつに山のカタチを探すってのがあります。秋葉山も調査対象に入っているので、詳しく調べてみなければ・・・。
自分が先程歩いていた尾根を見上げます。あんな所を歩いていたんだ。
愛川大橋を渡ります。ここまで来れば、あとは一本道です。
途中に半原神社があり、そこのイチョウがりっぱでした。
ちなみにここからも仏果山に向かうルートがあるようです。まだ、このコースは歩いたことは無いですが・・・。
愛川橋が見えてきました。車はあの橋の下に停めています。
ゴールです。今日は本当にキャンパーさんが少ないですね。てっきり車の周りをテントで囲まれているんじゃないかと心配していました。
15年ぶりにこのコースを歩いてみての感想は、思っていたより面白いコースだったなぁ。ということです。15年前に歩いた時は、本当に山登りを始めたばかりで、登る山の標高を少しづつ上げていっていました。つまり、前回の山より少し標高の高い山に挑戦していって、いつかは北アルプス、いつかは富士山、と思っていたときです。
そんな感じで登った山だったで、山を楽しむと言うより、実績を積むことを目的としていたので、それほど印象には残っていませんでしたが、今回登ってみて、余裕が出たのか、新たな気付き(発見)がいくつもあり、楽しめました。
もし、山登りをしていて、初心者の頃に登った山でその後一度も登っていない山があるような方は、もう一度登り直してみると、新たな発見があって面白いかもしれませんよ。