昨年(2013年)の8月に高島トレイルにチャレンジするも、暑さのために3日でリタイヤする羽目になってしまい、いつかリベンジするぞ! と思っていましたが、思いの外早くリベンジすることが出来ました。とりあえず、暑い時期は無理というのは昨年のチャレンジで身をもって嫌というほどわかっていたのでその時期は避けて、春か秋のどちらかで連続して5日の休みが取れるとき、と言うことになると必然的にもうゴールデンウィークしかないわけで、1日有給を取ってなんとか連続5日の時間を取ることが出来たのでこのゴールデンウィークにリベンジをすることが出来ました。歩いたのは4日間ですが、最後に家に帰る時間を考えると5日間は必要です。
まずは、高島トレイルとはなんぞや? という人のために・・・(昨年の引用ですが・・・)。
正式名称を「中央分水嶺 高島トレイル」といいます。その名の通り、中央分水嶺を辿るトレイルです。距離はおよそ80kmあり、滋賀県の琵琶湖の北西にあります。ここで「中央分水嶺」って何? という人の為に簡単に説明すると、まず「分水嶺」とは、文字通り「水を分ける嶺」です。日本にはこの「分水嶺」がたくさんありますが、ある場所に落ちた雨が太平洋側に流れるのか、日本海側に流れるのか、その境が日本の背骨とも言える「中央分水嶺」といいます。その一部、滋賀県高島市にある(というか、通る?)中央分水嶺にトレイルを設定したものが「中央分水嶺 高島トレイル(以下、高島トレイル)」です。日本を代表するロングトレイルのひとつと言っていいと思います。
山行データ
山行日 | 2014年05月02日(金)〜05日(月) | ||
---|---|---|---|
コース | 【1日目】(スタート)愛発越~乗鞍岳〜葦原岳〜黒河峠〜三国山〜明王ノ禿〜赤坂山〜粟柄越〜寒風〜大谷山〜拔土(ゴール) 【2日目】(スタート)拔土~近江坂〜大御影山〜三重嶽北尾根分岐〜三重嶽〜武奈ヶ岳〜水坂峠(ゴール) 【3日目】(スタート)水坂峠〜二の谷山〜桜峠〜行者山〜横谷峠〜駒ケ越〜駒ヶ岳〜与助谷山〜桜谷山〜木地山峠(ゴール) 【4日目】(スタート)木地山峠~百里ヶ岳〜根来坂〜おにゅう峠〜ナベクボ峠〜三国峠〜地蔵峠〜岩谷峠〜三国岳〜桑原バス停(ゴール) | ||
山 名 | 乗鞍岳(865m) 葦原岳(840m) 三国山(876m) 大谷山(814m) 寒風(840m) 明王ノ禿(780m) 赤坂山(824m) 三重嶽(974m) 大御影山(950m) 武奈ヶ岳(865m) 赤岩山西峰(730m) 二の谷山(608m) 行者山(587m) 与助谷山(720m) 桜谷山(825m) 駒ヶ岳(780m) 百里ヶ岳(931m) 三国岳(959m) | タ グ | |
山 域 | 近畿エリア | 累積標高 | 【1日目】(+)1,638m(-)1,451m 【2日目】(+)1,287m(-)1,610m 【3日目】(+)1,906m(-)1,498m 【4日目】(+)1,953m(-)2,223m |
歩行距離 | 【1日目】19.206km 【2日目】18.252km 【3日目】22.663km 【4日目】21.338km | 所要時間 | 【1日目】09時間30分 【2日目】09時間16分 【3日目】11時間26分 【4日目】11時間47分 |
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山行記録
【07時54分】
JR湖西線のマキノ駅に到着。昨年はここから高島トレイルのスタート地点まではバスで移動しましたが、このバスの始発が8時43分とかなり遅い時間(自分の歩くスピーを考えると1日目に抜土まで行くには少しでも早いスタートが必要)なので今回はタクシーで移動しました。バスでスタート地点までは20分程度なのでタクシーで移動してもそれほど高くはないだろうと思いましたが、タクシーで出発後ワンメーター程度進んだ所で車に帽子を忘れたのに気づいて引き返してもらったせいもあり、四千円超という(バスなら220円)目ン玉が太陽系の外まで吹っ飛んでいきそうな金額に目の前が真っ暗になりつつも、今回は絶対にゴールするぞ! という強い意志でなんとか正気を保つことが出来ました。
【08時20分】
スタート地点のスキー場の看板が涙で滲んで見えているのは気のせいだと自分に言い聞かせ・・・
【08時21分】
・・・気持ちを整理してスタート地点に向かいます。
実質、ここがスタート地点なのだろうか? 高島トレイルの道標は見当たらなかった。
【08時21分】
昨年はあった登山届の用紙が無い! てっきり常備しているものだと思っていたので用意もしていない。仕方ないここは目をつぶろう・・・。まぁ、こうして無事に下山出来たのだからよしとすることにする。
【08時31分】
さぁ、スタートするよ! ゴールは約80km先の三国岳!
今回はストイックな軽量化を行わなかったので、2リッターの水を含めて約20kg。もう少し軽くてもよかったかも・・・。
【08時34分】
ここからスキー場のゲレンデに入ります。
【08時35分】
リフトをくぐってすぐの斜面を登ります。写真中央右寄りの木の無い斜面を進みます。
【08時36分】
昨年の夏は草がボーボーだったのでてっきり木道だと思っていたものが、実は側溝の蓋だったとは・・・。
【08時37分】
ここを登ります。
【08時52分】
リフトの終点。
【08時52分】
正面が行き止まりになるので、ここを右に進むと・・・
【08時53分】
・・・ちょっと細くなっていますが・・・
【08時53分】
・・・高島トレイルのマーカーがあります。
【08時53分】
しょっぱなから急登ですが・・・
【09時00分】
・・・すぐに稜線上に出ます。
【09時00分】
相変わらず分かりづらい道標ですが、裏に回ると・・・
【09時00分】
・・・第一の目的地の乗鞍岳の文字が見えます。
【09時00分】
比較的歩きやすいですが、このような倒木はもういたるところにあります。
【09時05分】
ちょっと急なところもあります。
【09時13分】
種類までは分かりませんが、スミレですね。まだ花を撮る余裕がある。
【09時17分】
スタート地点を見下ろす。
【09時23分】
スギゴケ? ちょっと絞りすぎた・・・。
【09時24分】
ブナの林が気持ちいいです。
【09時33分】
この辺りはまだ親切な道標があります。ちなみに後半はほぼ道標もマーカーも無くなります。
【09時33分】
この辺りはほぼ平らなので歩いていて気持ちいい。
【09時34分】
今回は新しいデジカメ(OLYMPUS STYLUS XZ-2)を持って行ったんですが、レンズの明るさがウリの割にはボケ味がイマイチ・・・。絞って使うしかないのか・・・。それにこのカメラ時計機能がダメダメで、1日で2〜3分もズレる・・・。モバイルバッテリーで充電出来るのはいいけど、山カメラには向かないですね。インターバルタイマーも無いし・・・。
【09時35分】
オオカメノキ? あ〜! ピントが思う所に合わない。
【09時37分】
この時期だからあまり虫のことは気にしてなかったけど、結構虫が飛んでいるので、たしかウェストベルトのポケットに虫除けスプレーが入っていたよな〜。と確認したら、虫刺されの薬だった。刺される前に何とかしかかった・・・。
【09時41分】
カタクリの花は全線を通してよく目にした。
【09時41分】
高さが分かるようにストックを置いているが、このようにまたぐにしてもくぐるにしても中途半端な高さの倒木がたくさんある。
【09時42分】
トレイル全線にこのような道標があれば、あんな苦労はしなくてよかったのに・・・。
【09時46分】
鉄塔の脇を通る。
【09時53分】
気のせいかもしれないけど、気温がドンドン上がっているような気がする。去年の悪夢が蘇る・・・。
【10時00分】
昨年はここを直進してしまった。本当は左に進むのが正解だけど、8月だとヤブが鬱蒼として道があるように見えなかった。
【10時00分】
この時期は道が見える。
【10時04分】
短い急登を登り切ったらあとはほぼ水平の道になる。
【10時09分】
琵琶湖に浮かぶ島・・・。偶然にこの頃「偉大なるしゅららぼん」を読んでいたので、あれが竹生島かな〜? まさか本当にあるわけないよな〜。なんて呑気に思っていたけど、帰宅後調べたら本当に竹生島みたいだ。あの島って実在したんだ・・・。
【10時11分】
おっ! 見覚えのある建物が・・・。
【10時11分】
乗鞍岳到着。
【10時11分】
高島トレイルの道標もある。
【10時11分】
ポイント1。
【10時12分】
ここでチョット休憩。していたら、どこからともなくヴァン・ヘイレンのジャンプが聞こえてきた??? ラジオを大音量でかけていたのか? 一人の男性が足早に過ぎていった。
【10時17分】
長距離を歩くとどうしても足の裏や側面に水ぶくれが出来るので、なるべく足を乾燥させようと休憩中はなるべく靴を脱いでいた。
【10時22分】
10分ほど休憩して次の目標の黒河峠(くろことうげ)に向かう。
【10時26分】
まずはあの鉄塔に向かう。
【10時29分】
鉄塔到着。
【10時30分】
さらに向こうにも鉄塔が見える。
【10時33分】
細い二連の階段を降りる。
【10時36分】
2つ目の鉄塔・・・
【10時38分】
・・・を回り込むと車道に出る。
【10時38分】
車道を少し下ると右手前方向に進む。昨年まではここの分岐に道標があったけど、今年は見当たらなかった。コースを知らなければ間違えそうだ・・・。
【10時40分】
右手前方向に進むと・・・
【10時40分】
・・・行き止まりになる。ここを右寄りに進むと・・・
【10時41分】
・・・黒河峠への入口がある。
【10時41分】
昨年は気が付かなかった、黒河峠の文字。
【10時46分】
イワウチワ。この花もあちこちで目にしました。
【10時59分】
しばらくは歩きやすい道を進む。
【11時15分】
急な所を越えると視界が開ける。
【11時16分】
道標の指示通りに進むと・・・
【11時16分】
・・・鉄塔の下をくぐる。
【11時17分】
遮るものが何もないところだと日差しが強い。帽子を取りに戻って正解だった。
【11時19分】
カタバミかな?
【11時20分】
再び樹林帯に入り、階段を登り切ると・・・
【11時22分】
・・・見通しの悪い丁字路に出る。
【11時22分】
上の写真で右が芦原岳。左が黒河峠。一応、葦原岳に寄っていく。
【11時24分】
すぐに鉄塔が見える。
【11時25分】
その鉄塔の建っているところが・・・
【11時25分】
・・・芦原岳。分岐からほんの2、3分の距離。
【11時29分】
分岐に戻ってきた。
【11時35分】
ここから黒河峠までは鉄塔の建っている尾根をひたすら下る。
【11時36分】
いくつもの鉄塔をくぐる。
【11時38分】
結構急な斜面もある。
【11時44分】
鉄塔をくぐる。
【11時51分】
急な斜面を下る。この先で二人組のハイカーとすれ違う。
【11時57分】
全ての鉄塔をくぐるわけではなく、脇を通るものもある。
【12時01分】
鉄塔をくぐる。
【12時04分】
鉄塔をくぐる。(しつこい)
【12時06分】
何か道標ある。向こう側に回りこむと・・・
【12時06分】
・・・ここから尾根を外れる。
【12時19分】
しばらくは歩きやすいけど・・・
【12時23分】
・・・やがて、ザラザラの滑りやすい・・・
【12時24分】
・・・斜面を下る。そこを下りきると・・・
【12時28分】
・・・黒河峠に到着。
【12時28分】
トレイル上で2つあるうちのひとつ目のトイレ。
【12時29分】
ここが赤坂山への登山口。
【12時29分】
高島トレイルの道標。
【12時29分】
黒河峠 ポイント2
【12時30分】
せめて信越トレイルのように現在地でも示してくれればいいのに・・・。
近くに水場があるけど、今日の目的地は抜土なのでここでの水の補給は無し。もっとも、もう少し先にはトレイルを外れなくても水を補給できるポイントがある。黒河峠に一泊でもしない限りはここでの水の補給は考えなくてもよいと思う。
この高島トレイルは全線を通して腰をおろせるようなベンチはほとんど無い。仕方なく地面に腰を下ろして15分ほど休憩して、今日の目的地の抜土にむかうのであった・・・。