山ブログ100本ノックとは?
半分冗談で、ChatGPTにネタを100個考えて! って尋ねたら、思ったより面白いネタを挙げてくれたので、登山歴約19年の経験を活かして、それぞれのネタに対しての思い出話をしていこうという企画です。
登場人物紹介
【いなかた】
このブログの管理者。
登山歴約19年で友人の山田くんにも登山を勧めている。
山田くんからいつの頃からか いなっち と呼ばれている。
【山田くん】
いなかた の友人。
自然に対する興味はあるけど、山登りは特に興味は無い。
【ChatGPT】
人工知能。チャッピー と呼ばれている。
019.山岳信仰や伝説にまつわる話
ちょっと間が空いちゃったけど、100本ノック始めるよ〜。
あ〜、このままフェードアウトしていくんだと思っていたのに……。
今回のテーマは「山岳信仰や伝説にまつわる話」だよ。
山岳信仰……? 山登りに関係あるの?
うん、そもそも、日本の山登りの歴史で山岳信仰は外せないよ。
そうなの?
まずはいつものように、チャッピーに聞いてみよう。
日本の”山岳信仰や伝説にまつわる話”を教えて
日本の山岳信仰や伝説は、古くから日本の自然と人々の精神文化を深く結びつけています。以下はいくつかの代表的な山岳信仰や伝説についての概要です。
1. 富士山(ふじさん)
信仰: 富士山は日本の最高峰であり、神聖な山として崇められています。山岳信仰の対象としての歴史は古く、山頂に浅間大神(あさまのおおかみ)が祀られており、噴火を鎮めるための神として信仰されてきました。
伝説: 竹取物語に登場するかぐや姫が、地上を去る際に不死の薬を富士山に残したという伝説があります。また、富士山の頂上には「白山権現(はくさんごんげん)」が住んでいるという伝説もあります。
2. 立山(たてやま)
信仰: 立山は、富山県にある神聖な山で、浄土信仰と深く結びついています。立山信仰では、山中には地獄、極楽、浄土があるとされており、特に「雄山(おやま)」には立山三所権現が祀られています。
伝説: 立山には、弘法大師が修行を行った場所とされる伝説があり、また、山中の地獄谷には、悪行を行った者が罰を受けるという地獄の存在が信じられています。
3. 大峰山(おおみねさん)
信仰: 奈良県に位置する大峰山は、修験道の霊場として有名です。山中の険しい修行ルートを歩むことで、心身を鍛え、悟りに近づくとされています。
伝説: 大峰山には、役行者(えんのぎょうじゃ)という修験道の開祖が、悪霊を退治し、山の守護神となったという伝説があります。また、山中の「洞川温泉(どろがわおんせん)」は、修行者が疲れを癒すために利用してきた場所として知られています。
4. 御嶽山(おんたけさん)
信仰: 長野県にある御嶽山は、古くから山岳信仰の対象とされ、多くの修験者が訪れる山です。山頂には御嶽神社があり、山の神である御嶽大神が祀られています。
伝説: 御嶽山には、神が降り立ったという伝説があり、その神は火山活動を鎮める力を持っていると信じられています。また、修験者たちは山中で厳しい修行を行い、神仏の加護を得るとされています。
5. 白山(はくさん)
信仰: 石川県と岐阜県にまたがる白山は、白山信仰の中心地で、白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)に祀られている菊理媛命(くくりひめのみこと)を祀る神社があります。
伝説: 白山には、修験者が修行を行い、神々からの啓示を受ける場所としての伝説があります。また、山の名前の由来については、白い雪で覆われた山の姿から「白山」と名付けられたという説があります。
これらの山々は、いずれも自然崇拝や神道、仏教などが融合した信仰の対象であり、それぞれに独自の伝説や神話が伝えられています。
山岳信仰っていうと、修験者って言うの? 白装束の人が何かを唱えながら山の中を駆け回っているイメージだけど……。
うん、そもそも山は修験者の修行の場なんだよね。厳しければ厳しいほど修行になると思われていたみたいだよね。町や村の中と違って深い山の中は別世界というか、神様はもちろん、魔物も住んでいるような所ってイメージがあり、そういう世界に入ることで、修行を通して、自己の精神性に触れて自己鍛錬しているんじゃないかな?
なんとなく分かるような気もするけど……。
そもそも、日本神話でも神様(瓊瓊杵尊(ににぎのみこと))が最初に地上に降りたのは山の上(高千穂峰)だし、山頂にいけば神様に逢えるとかって思われていたんじゃないかな? だったらそれに近づこうとして、命懸けでも山頂を目指したんじゃないのかな?
動機としては単純化だね。
うん、そう言ってしまえば身も蓋も無いないけどね。しかし、時代は1,000年以上も前のこと、まだまだ、魔物とかって信じられていた時代だからね。
そうか、魔物が実在するって思われていたんだね。
だから、まだその頃の山登りは命懸けだよね。登山道なんて無いし、地形図も無い。自分の位置を確認する術が無いんだよね。強いて言えば”感”かな? だから今で言う遭難なんて珍しくなかったんじゃないかな? 当然滑落なんかも多かっただろうし。滑落した死体とかってかなり悲惨な状態になっていることが多いから、それを見た人は、人智を超えたモノの仕業とかって思ったんじゃないかな? そういうのから神話や伝説なんかも生まれたんじゃないかな?
その頃の山ってちょっと見てみたい気もするけど、怖そうだよね。やっぱ、遠慮しとくわ。
その頃は本当に魔物とかいたかもよ。
魔物って人の心の中にいるっていうから、そう言う意味では魔物だらけだったのかも……。
うわー。
でも、実際に山に登っていると、人ならざるモノの存在を感じることってあるよ。こういう感覚を感じたことのある人って結構多いんじゃないかな。
マジっすか? いなっちも?
もちろん。具体的に何かを見たとか、声を聞いたとかってことじゃないけどね。昔の人が山に神様を感じたっていうのは理解出来るかな。その感覚が山岳信仰の始まるきっかけのひとつじゃいかな?
やっぱり、山って不思議なところなんだね。
最後に僕のホームマウンテンの丹沢についての、山岳信仰と伝説についてチャッピーに聞いてみよう。
日本の丹沢の”山岳信仰や伝説にまつわる話”を教えて
丹沢山地は、神奈川県に位置する山々であり、古くから山岳信仰の対象として崇められてきました。丹沢の山々にはいくつかの神話や伝説があり、これらは地域の文化や信仰と深く結びついています。以下に、丹沢にまつわる主な山岳信仰や伝説を紹介します。
1. 大山信仰(大山阿夫利神社)
信仰: 丹沢山地の中でも特に重要なのが大山(おおやま)です。大山は「雨降山(あふりやま)」とも呼ばれ、その名の通り、雨を司る山として古くから信仰されてきました。山頂には大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)があり、主祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)で、農耕や漁業における豊作や豊漁を祈るための山岳信仰が行われています。
伝説: 大山には、大山寺の開祖である良弁(ろうべん)が霊験あらたかな不動明王を祀ったという伝説があります。また、神社の周辺には、雷が落ちたことでできた「雷石」や、神の使いとされる白鹿にまつわる伝説も残っています。
2. 塔ノ岳と修験道
信仰: 丹沢山地の塔ノ岳(とうのたけ)は、修験道の霊場としても知られています。修験者たちは厳しい修行を行いながら、この山を神聖な場所として崇拝してきました。塔ノ岳は、霊的な力を得るための修行の場として多くの人々が訪れました。
伝説: 塔ノ岳には、修験者が山中で出会う「山の神」や「山姥(やまうば)」にまつわる伝説が伝えられています。これらの伝説は、山がただの自然の場所ではなく、神聖な存在が宿る場所であるという信仰を反映しています。
3. 丹沢山とその周辺の神話
信仰: 丹沢山そのものも神聖な山とされ、山岳信仰の対象とされています。丹沢山地全体が神々が宿る場所として信じられており、登山者たちはこの山々を訪れることで、自然と一体化し、神の恩恵を受けると考えられてきました。
伝説: 丹沢山周辺には「龍神」にまつわる伝説があります。山中の清流や滝は、龍神が宿るとされ、これらの場所で祈りを捧げると願いが叶うと信じられてきました。また、丹沢山地には天狗にまつわる話も多く、天狗が山を守っていると考えられていました。
4. 大山詣り
体験: 大山は江戸時代から庶民の間で人気のあった「大山詣り」の対象で、信仰登山として盛んに行われました。特に、雨乞いや五穀豊穣を願うための参拝が多く、山頂の阿夫利神社までの道中には数多くの茶屋や宿が並び、信者たちが行き交いました。この「大山詣り」は、現在でも人気があり、信仰と観光が融合した登山体験として知られています。
丹沢山地は、これらの信仰や伝説を背景に持ち、現代でも多くの登山者が訪れる神聖な場所です。登山をしながら、こうした歴史や伝承に触れることで、自然の中での特別な体験を得ることができるでしょう。
丹沢って今では都心からも近いし、気軽に登れる山だけど、実は山岳信仰の山でもあるんだよ。だから今でもその痕跡は色濃く残っているんだよ。
へぇ〜。丹沢もそういう山なのか?
そうだよ、だから山田くんも、山岳信仰の空気を感じてみない?
山に登るってこと?
そそ。
ぼくは山の下から神様を感じるだけで十分だよ。
…………。
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