山ブログ100本ノックとは?
半分冗談で、ChatGPTにネタを100個考えて! って尋ねたら、思ったより面白いネタを挙げてくれたので、登山歴約19年の経験を活かして、それぞれのネタに対しての思い出話をしていこうという企画です。
登場人物紹介
【いなかた】
このブログの管理者。
登山歴約19年で友人の山田くんにも登山を勧めている。
山田くんからいつの頃からか いなっち と呼ばれている。
【山田くん】
いなかた の友人。
自然に対する興味はあるけど、山登りは特に興味は無い。
【ChatGPT】
人工知能。チャッピー と呼ばれている。
021.山の花々や樹木の観察日記
あっ! 気付いたら20回目越えてたね。
まだやるの?
まだまだ、あと80回頑張るぞー…………ハァ…………。
あっ! 今、ため息ついたね。
さぁ、気を取り直して100本ノック! 21回目「山の花々や樹木の観察日記」を始めるよー。
観察日記? 何か観察してるの?
う〜ん、季節ごとの高山植物や山野草を楽しむってことじゃないかな?
あ〜、小学校の夏休みの宿題でやった、アサガオの観察日記とかとは違うのか?
あれはタネを植えてから花が咲くまでの成長記録的な感じだったよね。山でも特定の樹木や高山植物の成長に注目している人もいるとは思うけど、いかんせん山の植物は成長が遅いから、数年から十年単位で観察しなくちゃいけないからね。なかなか大変だと思うよ。
なので、今回は、山の植物の楽しみ方ってことで話を進めていくよ。
山の植物の楽しみ方?
じゃあ、チャッピー様に聞いてみよう。
様?
チャッピー様
「登山時における、山の花々や樹木の楽しみ方を教えてください」
フンっ!
あ〜ごめんよー。前回はちょっと、ちょっとだけ忘れちゃったんだよー。機嫌を直してよー(詳細は前回の100本ノック! を参照してください)。
仕方ありませんね。もう一度、質問してください。
登山時における、山の花々や樹木の楽しみ方を教えてください。
登山中に山の花々や樹木を楽しむためのポイントをいくつかご紹介します。
1. 観察と識別: 登山前にガイドブックやアプリを使って、季節ごとの山野草や樹木の情報を調べましょう。実際に登山中に見つけた花や木を識別する楽しさがあります。
2. 季節ごとの変化を楽しむ: 春には新緑や花が咲き誇り、秋には紅葉が美しいなど、季節ごとに異なる表情を楽しむことができます。目的地の時期に合わせた植物の観察が魅力です。
3. 匂いや音に注目: 樹木の葉や花の香りを楽しんだり、風に揺れる木々の音に耳を傾けることで、五感を使った自然との触れ合いが深まります。
4. 生態系を学ぶ: 樹木や花がどのように他の動植物と関わっているかを学ぶと、山の自然環境への理解が深まります。例えば、特定の花に訪れる昆虫や鳥を観察することで、自然の連鎖を感じることができます。
5. 写真を撮る: 美しい花や木を写真に収めるのも良い方法です。後で写真を見返して図鑑などで確認しながら名前を調べることで、知識も深まります。
6. マインドフルに観察する: 木々や花に目を向ける時間を大切にし、立ち止まってゆっくり観察することで、心が落ち着き自然との一体感を感じられます。
これらの方法を実践することで、登山がより豊かな体験になります。
引用:ChatGPT
チャッピー、ありがとう!
というわけで、話を進めるよ。
山登りをしていて、いちいちそこら辺に生えている草や木を気にするの?
うん、これはハッキリ言って、人によるよね。
全く興味が無い人も当然いるだろうね。でも、山登りをする前は植物に興味なかった人も、山登りをするうちに興味を持ったって人もいると思うよ。基本的に日本の山って、よっぽどの高山帯じゃない限りは植物に覆われているからね。高山帯って言ったって、そこには全然植物が生えて無いってことはないしね。そこでしか見られない植物、高山植物とかもあるし。
森林限界って言葉を聞いたことがあるんだけど、これって高い山の上って草も木も生えないってことじゃないの?
あはは、そう勘違いしている人って多いよね。文字通り「森林限界」って森林が出来る限界ってことなんだよ。
森林?
森って言い換えてもいいね。
森林限界というラインを越えても普通に草も木も生えてはいるんだけど、それが我々がイメージする木がわちゃわちゃしている森にはならないんだよ。
だから、富士山のテッペンにだって草は生えているんだよ。
へぇ〜、そうなんだ、
ちなみに僕自身も山登りを始めてから植物に興味を持った一人だね。
いなっちも?
もちろん、桜の開花とか、モミジの紅葉とか、社会的に注目を浴びるようなものは、多少気にはしていたけどね。これは恥ずかしい話なんだけど、山登りを始めた頃は杉と檜〈ヒノキ〉の違いさえわからなかったしね。いや、杉や檜の違いさえ気にしたことは無かったね。杉=花粉症ってくらいの認識しかなかったんじゃないかな?
いなっちが山の植物に興味を持ったきっかけって何だったの?
う〜ん、よく覚えていないけど、山登りを始めた頃は低山ばかりだったし、そうなると否が応でも、森の中を歩くことになるよね。特に日本での低山って植林地になっていることが多くて、ほとんどの山で杉か檜が植えられているんだよ。始めは意識していなかったけど、ある日、山の中の地面に大量の木の枝が捨てられていたことがあってね。その時は意味が分からなくて、何だこれ? って思ったのを覚えているよ。そんなことが頭の隅っこに残っていたり、高山帯に行ったら行ったで、そこでしか見ることが出来ない花と出会ったり、山の中って普段とはまるっきり違う世界が広がっているんだなぁ、と漠然に思っていたころ「森林インストラクター」っていう資格があるって知ったんだのよね。その辺りがきっかけじゃないかな?
森林インストラクター?
うん。
何それ?
うん、これは山登りをしている人でも知らない人の方が多いんじゃないかな? なので、普通の人にはまるで馴染みがないだろうね。(詳細は以下に公式ページへのリンクを貼っておきます)
ふーん、それでいなっはその資格を持っているの?
うっ…………。残念ながら試験は受けたけど合格出来なかったんだ。まぁ、そもそも1回で受かる人の方が圧倒的に少ないし、普通は2〜4年掛けて合格するんだよ。と言うのも、試験の教科は4つ(森林、林業、森林内の野外活動、安全及び教育)あって、それぞれの教科ごとに合格の有効期限があるんだ。
例えば1年目の試験で「森林」が合格して「林業」「森林内の野外活動」「安全及び教育」は不合格だったとするよ。すると「森林」の合格は5年間有効になるので、2年目の試験では「森林」は受ける必要がなく、「林業」「森林内の野外活動」「安全及び教育」を受験すればいいんた。もし、2年目に「林業」が合格して、「森林内の野外活動」「安全及び教育」が不合格だったとすると、3年目には「森林内の野外活動」「安全及び教育」だけを受験すればいいんだ。
だから、普通は2〜4年掛けて合格するんだ。
それで、いなっちはダメだったんだ。
まぁ、言い訳はしないよ。でも、1年目で「安全及び教育」だけは受かったんだよ。でも、事情があって2年目以降の試験が受けられなかったんだ。
それで、いなっちはまだ試験を受ける気持ちはあるの?
まぁ、チャンスがあれば受けたいよねー。でも、合格の有効期限がとうの昔に切れているのでまた最初からだね。
でも、そもそも何のための資格なの? 森林インストラクターって何?
これは先生が言っていたんだけど、森林インストラクターとは、森の伝道師、ってことらしいよ。
電動死?
違う違う、伝道師! つまり森の役割をたくさんの人に分かりやすく説明する人ってことかな。
???
ちょうど僕が試験勉強をしていた頃は、世界中で、やれ、二酸化炭素排出量がどうだかとか、京都議定書がどうだとかって言っていた頃だっだんだよ。
ニサンカタンソハイシュツリョウ?
まぁ、ザックリ言うと、世界中の大気中の二酸化炭素(CO2)の量を減らそうってことだね。温暖化対策ってことだよ。
それと森と何の関係が?
これは山田くんでも知っていると思うけど、植物って二酸化炭素を吸って、酸素を吐き出しているんだよ。ってことは植物の体内にはたくさんの二酸化炭素が詰まっているんだよ。
そうなの?
だから木とか燃やすと大量の二酸化炭素が発生するでしょう。
あぁ、……そうなの?
まぁ、かなりはしょって説明しているんだけど、木がたくさんあればそれだけ大気中の二酸化炭素をたくさん吸着してるれるってことだね。でもね、いくらたくさんの木つまり広い森があっても、その森が健全でないと二酸化炭素の吸着量は減っちゃうんだよ。同じ広さの森なら元気の無い森より元気モリモリな森の方がたくさんの二酸化炭素を吸着してくれるってことだね。だから、僕ら人間が、森の健全を守らなくちゃならないんだよ。
森の健全?
細かな説明は今回のテーマから大きく逸脱するので、控えておくけど、まぁ、枯れた木ばかりの森より、青々とした葉っぱをいっぱい付けている木がたくさんある森の方が、どう考えたって元気だよね。森っていうのは人間が手を付けず自然のままにしておくより、人間がしっかり手を掛けた方が元気になるんだよ。
さっき言ったんだけど、森の中で地面にたくさんの木の枝が落ちているのを見たって言ったでしょ。これは恐らく枝打ちした跡だと思うんだ。植林地に植えてある杉や檜ってただ植っているだけじゃなくて、上質な木材を取るためにたくさんの手間を掛ける必要があるんだ。それが森を健全を守ることに繋がるんだよ。
でも、枝打ちした枝をそのまま放置するのはあんまり良くないよね。本来はちゃんと回収しなくちゃいけないんだけど、最近はコストが合わないからね。その辺は難しい問題だよ。
そうなの?
まぁ、そういったことを広く伝えるのが森林インストラクターのお仕事のひとつなんだよ。
うわー、確かに難しそうだね。
うん、でも純粋に山を楽しむためのたくさんのノウハウも勉強するんだよ。
山を楽しむ?
例えば、山登りもそうだよね。それにキャンプやネイチャークラフトなんかも勉強するよ。山を利用したあらゆることを学ぶんだよ。だから、山登りを趣味にしている人にも、この資格はかなり有意義だと思うよ。
でも、かなり難しいんだよね。
そうだねー。資格を取るのはかなり難しいね。でも、この資格には養成講習というのがあるんだよ。
この資格を山に関わる仕事をしていない人が独学で取るのはかなり難しいので、試験前に集中講座のようなものがあるんだ。いくつかの受け方があるんだけど、僕の場合は8月の中旬の7日間、東京にあるビルの一室で朝から晩までびっちり勉強するんだ。
1日は実地講習として高尾山にも登ったよ。かなりハードなスケジュールだけど濃密な1週間だったね。
うわー。大変だね。
うん、興味の無い人にとってはそうだよね。中には会社命令で取りに来ていた人もいたみたいだし。でも、僕の場合は興味があったので、毎日楽しかったね。
その講習を受けた前と後では、山の見え方が間違いなく変わったね。
ところで、いなっち、今回のテーマって何だっけ?
あっ、あはは、今日は派手に脱線したね。
でもね、山の植物の観察って言って、ただ高山植物の名前を覚えるだけじゃつまんないじゃん。山登りする人で樹林帯はつまらないって言う人って多いけど、森林インストラクターの勉強をすると、樹林帯も楽しくなるのは間違いないね。
もちろん、森林限界を越えた高山帯も見え方が変わるよ。
はいはい、今日はこの辺にしておいた方が良いよ。あんまりしつこいと読者から石が飛んでくるよ。
ううっ…………はい、今日は終わります。
(でも続きはいずれ……)
コメント