山ブログ100本ノックとは?
半分冗談で、ChatGPTにネタを100個考えて! って尋ねたら、思ったより面白いネタを挙げてくれたので、登山歴約19年の経験を活かして、それぞれのネタに対しての思い出話をしていこうという企画です。
登場人物紹介
【いなかた】
このブログの管理者。
登山歴約19年で友人の山田くんにも登山を勧めている。
山田くんからいつの頃からか いなっち と呼ばれている。
【山田くん】
いなかた の友人。
自然に対する興味はあるけど、山登りは特に興味は無い。
【ChatGPT】
人工知能。チャッピー と呼ばれている。
012.急斜面のクライミングテクニック
今回のテーマは「急斜面のクライミングテクニック」だよ。
急斜面のクライミングテクニック?
どゆこと?
う〜ん、僕もイマイチピンとこないけど、とりあえずいつものようにチャッピーに聞いてみようか。
登山初心者のための急斜面のクライミングテクニックを教えて
登山初心者にとって急斜面のクライミングは挑戦的ですが、適切なテクニックを学ぶことで安全かつ効果的に登ることができます。以下にいくつかの基本的なテクニックを紹介します:
三点支持法:
常に三つの接触点(両手と片足、または両足と片手)を岩や地面に保つことで安定性を確保します。
体重の分散:
足に体重をかけ、手はバランスを取るために使います。手で引き上げるのではなく、足で押し上げるように心がけましょう。
小さなステップ:
大きな一歩を取ろうとせず、バランスを保ちながら小さなステップを繰り返すことで安定した登りができます。
正しい姿勢:
上体を前に倒し、体重を前足にかけることで重心を低く保ちます。背中をまっすぐに保ち、腰を曲げないようにします。
登りやすいラインを見つける:
前もってルートを確認し、足場や手掛かりのある場所を選んで登ります。ルートの選択は重要で、無理なく登れるラインを見つけましょう。
練習と筋力強化:
斜面を登る筋力をつけるために、日常的に脚力や体幹を鍛えるエクササイズを行うとよいでしょう。スクワットやランジなどのトレーニングが役立ちます。
適切な装備:
グリップ力のある登山靴や手袋を使うことで、足場や手掛かりをしっかりと捉えることができます。また、ヘルメットも安全のために必須です。
これらのテクニックを実践しながら、少しずつ急斜面に挑戦していくことで、徐々にスキルを向上させることができます。安全第一で、無理をせず、自分のペースで登山を楽しんでください。
引用:ChatGPT
あ〜、なるほど、急斜面って言うから、ロッククライミングのようなものを想像していたけど、一般登山道の急斜面ってことだね。じゃあ、それを想定して話していくね。
あっ! ロッククライミングって聞いたことあるよ。垂直の壁のようなところを登るんだよね。
うん、でも今回はそれじゃなくて、急な登山道のことだよね。ロッククライミングはまた別の機会に話すよ。
急な登山道?
一般の人はあんまり聞いたことは無いと思うけど、山の世界では日本三大急登なんてものがあるよ。
三大急登?
そう、一般的には「ブナ立尾根」「西黒尾根」「黒戸尾根」だって言われてるね。でも、山登りをしていない人にはよく分かんないよね。
うん、全然分かんない。どこにあるかも分かんない。
じゃあ、山の急斜面はイメージ出来るよね。
うん、テレビで富士山を登っている人を見たことがあるけど、あれも結構な急斜面を登っていたよね。
今回は山登りとはちょっと毛色が違うけど、僕が以前、山の中のお仕事をしていた時の話をするよ。
その時のお話は過去のブログにあるので詳細はそちらを参照してもらうとして(以下にリンク)、簡単に説明すると、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて金の採掘がされていた遺跡の測量・調査の仕事をお手伝いしたんだよね。その遺跡の存在自体は伝承など知られてはいたけど、いかんせんとてつもない山の中にあり、簡単には近づけない。登山道からも、バリエーションルートからも離れた位置にある。そのためになかなか調査は進まなかったけど、数年前に予備調査を行い、今回はその遺跡がどの程度の規模があるのか、調査を行いながら地図(地形図)を作ったんだ。
うわー、面白そうだね。
うん、面白かったよ。
山登りをする人間にしてみれば、毎日山登りが出来て、しかも、地形図を作るなんて夢のようなお仕事だよねー。でも、さっきも言ったけど、とんでもない山の奥にその遺跡はあるんだよ。まずは、この写真を見て。
うわー、まさしく急斜面だね。
そう、もはや足だけで登るのは不可能で、角度が急すぎて、普通に手を前に出せば地面に触れるくらいの斜面だよね。僕は毎日このようなところを登り降りしていたんだ。ここに比べれば、日本三大急登が緩やかに思えてくるよ。
こんなところを人間が登り降り出来るんだ……。
ふふ、そうだよね。実はこのお仕事が始まったばかりの頃は、このような斜面はもはや人間が登り降りする限界を超えていると思い、ここで行き止まりだね。なんて仲間内では話していたんだよ。
行き止まり?
そう、ここから先は人間は通れないので、調査の必要はないでしょう。って考えていた。だけど、調査が進むにつれて、人間って慣れるんだよね。こんな急斜面でも、普通に登り降り出来るようになってるんだよ。
実際、その斜面を越えたところにも遺跡は広がっていて、当初、この遺跡はこのくらいの規模でしょう、と言われていたものの数倍の規模があることが分かったんだ。
まぁ、多少地形は変わっているかもしれないけど、昔の人は凄いよね。金を探すためとは言え、とんでもない深い深い山の中まで入っていたんだよね。今はある程度までは林道が通っているけど、昔は麓から登って来たんだもんね。
人間はどこまでも強欲だからね。ボクは金は欲しいけど、山登りは嫌だなー……。
まぁ、とりあえず、金はおいておいて、話を戻して、今回のテーマの急斜面について話すよ。
もう、そこはどーでもよくなってない?
まぁ、最後まで聞いてよ。
そんはわけで、僕たちは調査が進むにつれてもはや急斜面なんか物ともしなくなっていたんだよね。人間の欲もすごいけど、身体能力もすごいと思ったよ。最初から急斜面の登り降りは出来なかったと思うけど、キツイ山登りを繰り返すうちに体幹がかなり鍛えられたんだと思うよ。
調査の後半、仲間内で、立ったまま靴下を履けるか? と言う話が出たんだよね。この調査の前の僕だったら出来なかっただろうけど、その時の僕は出来るようになっていたんだよね。しかも、皆んな出来ていた。片足だけでもしっかり立てるようになっていたんだ。足の筋肉もしっかり付いていたんだろうね。
そういう前提があって、急斜面でも登り降り出来るようになったんだと思うよ。基本的にどんな急斜面でも、地球の中心に対して垂直に重心をかけて、足でしっかり立つのが基本だからね。これは山登りでも同じだよね。足でしっかり立って、手はあくまでも補助だよね。実際には急になればなるほど、手で登りたくなるけどね。でも、足は大事なんだよ。
そんなこと考えたこともないや。
降りも同じだよね。登りは急になればなるほど眼の前に地面が迫ってくるので高度感はあんまり感じないけど、急な降りの斜面は正直言って怖いよね。どうしても腰が引けちゃうんだ。そうすると滑りやすくなる。なので降りも重心を感じて足でしっかり立つのが大切だと思うよ。場合によっては反対側を向いて降るのもありだとは思うけど、もっとも、それ以前にそのような急斜面は降らずに別のルートを探す方が良い場合が多いかも……。
なので、無理に急な斜面を降るのではなく、自分が安全に降りれる斜面を見極められるようになるのが一番かもね。
もっとも、普通の生活をしていたら、そんな斜面を登り降りすることもないよね。
金は欲しいけど、そんな斜面を登り降りするのは嫌だな。いなっち! 金だけ採ってきて!
……。
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